SOPA(Stop Online Piracy Act オンライン違法ダウンロード防止活動)とPIPA(Protect Intellectual Property Act知的財産保護活動)の主張によって、違法ダウンロードなどから知的財産を守るための法案が、現在アメリカで施行されようとしており、これに対して多くのミュージシャンなどが反対の意を示している。

この法案が可決された場合、アメリカ政府は著作権法違反を犯したサイトへのアクセスを任意で制限することができる。つまり、法廷へ持ち出すまでもなく、問答無用でサイトをシャットダウンされてしまうのだ。18日に<<Wikipedia> や<reddit>といった情報サイトが一時閉鎖することが伝えられたが、これらもこの動きに賛同する意を表明するためであった。

これに対し17日、トレント・レズナー、MGMT、ナダ・サーフのダニエル・ロルカ、OK Goなど複数のミュージシャン達が、この法案への反対を表明する文書に署名をしている。「無料でオープンなインターネットから、我々と社会は計り知れない程の恩恵を被ってきました。我々アーティストは、例えばツイッターやフェイスブック、YouTubeなどを介して新しいリスナーと出会ったり、ファンと直接的なやり取りをしたりしています。数年前には考えられなかったようなことが今現実に可能になっているのです」さらにこの法案によって、ネット上での重要な音楽活動も制限されてしまうことになりかねないとも言及している。

レディオヘッドも"Stop PIPA"のリンクをウェブサイトのトップに貼り、ロックバンドのサーカ・サービスも自身のサイトを真っ黒にして抗議し、さらにツイッターに「抗議する意でサイトを黒塗りにした。僕らは金よりも表現の自由をとる」というコメントを投稿。

プラシーボもツイッターで意見を募り、Ok Goもサイトを一時閉鎖、フレイミング・リップスもツイッターアカウントのプロフィール写真を"Stop PIPA"メッセージに変更、ルーツのクエストラブもツイッターでコメントするなど多くの波紋を広げている。

また、デイスターブドのシンガー、デヴィッド・ドレイマンもツイッター上で「SOPAとPIPAによって政府はこの国最後の自由区かもしれないインターネットの世界まで取り締まろうと目論んでいる。もちろん音楽や映画や、どんな芸術様式であれ、アーティストに無断で盗んだり、利用したりという行為には全面的に反対だ。それらの行為には当然刑罰が与えられるべきだと思う。だから、違法行為を取り締まりながらも表現の自由を奪うことの無い法案へと見直されることを心から願っているんだ」と複雑な心境を吐露している。

一方、大手レコード会社EMI、MCA、ユニバーサルなどを含む音楽関連会社約30社は、SOPA/PIPAへの賛同を表明しているとのこと。過去から様々な形で争われてきた表現自由と著作権の問題。今回の一件で論争はさらに拡大し、まさに今この長い戦いの中でひとつの決着をつけることが強いられている。音楽業界の将来さえ左右しかねないこの問題、今後も注目すべきである。

■関連リンク
不眠症のケイティ、朝までファンとのツイッタートークに夢中!
ミッシー・エリオット死亡説、ツイッターで本人が一蹴!
ジェシー・J、ツイッターの光と陰を語る