ザ・バンドのドラマー、レヴォン・ヘルム、癌との闘病の末に逝去

ギャラガー姉妹 (SH)
喉頭癌との永い闘病の末、ザ・バンドのドラマー/シンガー、レヴォン・ヘルムが亡くなった。享年71歳であった。

ごく最近まで活発に音楽活動に精を出していたレヴォンであったが、今年の初頭から容態が再び悪化し、ニューヨークの癌センターでついに昏睡状態に陥ったと伝えられていた。レヴォンのバンドのリーダーであるラリー・キャンベルは新聞記者に対し、「今日午前1時半、レヴォンは親しい友人達やミュージシャン達に囲まれる中で永い眠りに着きました。悲しいことですが、しかしその場にはとても平和で穏やかな空気が流れていました」と話している。

その直後遺族は、フェイスブックなどを通してファン達に心温まるメッセージを送り「今まで声援や、親切や愛を私たちは心から感謝しています。きっとこの最後の旅立ちの最中も彼はそれを感じている事でしょう」とコメント。「レヴォンはいつまでも皆様への感謝を忘れることはないでしょう」と締めくくっている。

アーカンソーで生まれ、その南部育ちの声でザ・バンドの「ザ・ウェイト」、「アップ・オン・クリップル・クリーク」「ザ・ナイト・ゼイ・ドローヴ・オール・ディクシー・ダウン」など数々の代表曲を歌ったレヴォンは、ザ・バンドにとって正に心臓のような存在だった。ディランのバック・バンドを務めていたこともあったが、映画『ラスト・ワルツ』(ザ・バンドのラストコンサートのタイトルでもあり、そのドキュメンタリー映画である)を最後にバンドは解散。その後4枚のソロ・アルバムをリリースしたり、無数のアルバムへの参加やプロデュースしたりと、レヴォンは死の直前まで精力的に活動し、正にアメリカン・ロックの良心であり続けた。

『ラスト・ワルツ』での金銭/クレジットのトラブル以降、レヴォンとは長く深い確執があったザ・バンドのリ―ダーでギタリストのロビー・ロバートソンは、レヴォンの危篤の報を受けてニューヨークの病院へ急ぎ、病室でさまざまな想いにふけていたという。そして最後に「レヴォンに祈りと愛を」とメッセージを残している。


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