映画が"作られたもの"だとはいえ、感情移入するにはキャスティングの秀逸さが重要。数々の名作の中でも、特に兄弟姉妹で好評を博した作品を紹介しよう。



スカーレット・ヨハンソン&ナタリー・ポートマン in 『ブーリン家の姉妹』(2008年)
イングランド国王の寵愛を巡る美人姉妹の愛憎を描いた『ブーリン家の姉妹』で、姉のアン・ブーリンをナタリーが、妹のメアリー・ブーリンをスカーレットが熱演。王妃になろうと必死なアンを演じるナタリーと、芯の強い従順なメアリーを演じるスカーレットの対照的な演技が印象的だった。

エミリー・ブラント&エイミー・アダムス in 『サンシャイン・クリーニング』(2008年)
何をやってもダメダメな姉妹が、事件現場のクリーニング事業をスタートさせる『サンシャイン・クリーニング』。エミリーは同作でフリーターの妹ノラを、そしてエイミーは不倫中のシングルマザーの姉・ローズを好演。エミリーはまた、つい4月27日に全米公開されたラブコメディー『ザ・ファイブ・イヤー・エンゲージメント/The Five-Year Engagement』で、アリソン・ブリーと本物の姉妹かと見まがうような演技を披露している。

アン・ハサウェイ&ローズマリー・デヴィット in 『レイチェルの結婚』(2008年)
挙式を目前に控えて幸せな姉の前に、施設から舞い戻ったばかりの妹が現れてひと騒動起こす『レイチェルの結婚』。人一倍ナイーブだが家族のトラブルメーカー的な存在のキムを演じたアンと、彼女を時には温かく、時には激怒しながらも見守るレイチェルを演じたローズマリー・デヴィットは、どこかで家族的なつながりがあるのかと思わせるほどのベストキャスティングだった。

ミア・ワシコウスカ&ジョシュ・ハッチャーソン in 『キッズ・オールライト』(2010年)
新しい家族像をコメディータッチで描いたインディー映画『キッズ・オールライト』では、レズビアンの2人の母親(ジュリアン・ムーアとアネット・ベニング)を持つ姉弟をミアとジョシュが演じている。このキャスティングは当初、家族なのに似ていないということで無謀に思われていた。だが、母親の違う2人が同じ"生物学上の父親"の遺伝子を受け継いでいるという物語設定で、むしろツボにはまった配役に。

キャメロン・ディアス&トニ・コレット in 『イン・ハー・シューズ』(2005年)
キャメロンとトニなんて、どう考えても似ていないと思うだろうが、『イン・ハー・シューズ』を見たらなかなかどうして納得がいくだろう。誰もがうらやむ美貌を持ちながら、難読症がコンプレックスの妹マギー(キャメロン)と、弁護士として成功しつつもルックスに自信のない姉ローズ(トニ)の対照的な姉妹は、少なくとも作品の中ではかなりいい感じ。

エマ・ストーン&アビゲイル・ブレスリン in 『ゾンビランド』(2009年)
ゾンビのいない楽園を目指したホラー・ロードムービー『ゾンビランド』が公開されたとき、姉妹役を務めたちょっとキツめのエマと無邪気なアビゲイル・ブレスリンは全く似ていなかった。だがアビゲイルは成長していくうちに、不思議とエマに似てくるように。その潜在性に早くから気づいていたキャスティング・ディレクターのジョン・パプシデラの手腕に拍手!

<『ザ・ファイブ・イヤー・エンゲージメント/The Five-Year Engagement』劇中映像>

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