【閲覧注意】今回ご紹介するのはカナダで起こったことですが、どこででもあり得るいじめを浮き彫りにした映像です。最近起こった実際の事件の未成年の当事者が映っていますので、閲覧の際はご留意ください。



(上のニュース映像には字幕はありません。)

カナダのバンクーバー近郊に住んでいた15歳の少女、アマンダ・トッド(Amanda Todd)さんは、先月YouTubeに学校とFacebook上の両方でいじめを受けていた実態をつづったビデオ()を投稿しました。その1か月後、16才の誕生日を目前にした10月10日、彼女はコキットラム市の自宅で遺体となり発見され、死因は自殺と見られています。

何年も続いたいじめの経過を、マーカーで手描きした白黒のメッセージカードだけで淡々と語る彼女のビデオは、世界中の人々の間でFacebookなどのSNSを通じて広まり、現時点で200万回以上視聴され、追悼のメッセージが続々と寄せられています。Twitter上でも、#RIPAmanda(アマンダ、安らかに眠って)というハッシュタグがトレンドになっています。

アマンダさんがビデオでつづる物語は、彼女がまだ中学1年生の時に起こった1つの出来事から始まり、それから数年にわたってネット上と現実の両方で徐々に発展し"終わることがなかった"、痛ましいものです。

しかしアマンダさんの母親は、「このビデオは、いじめ防止のための学習ツールとして多くの人に見られるべきです。それが、娘の望みだったと思います。」とツイートしています。

【閲覧注意】こちらはアマンダさんのビデオに訳をつけたものです。(字幕が見えない場合、右下の"CC"キャプションボタンをクリックして赤く有効にして下さい。)8:45以降、出血を含む自傷行為後の写真が映りますので、閲覧の際はご注意ください。閲覧されない方のために記述しますが、ビデオの内容(彼女のいじめ体験)は次のようなものです。(ビデオをご覧になる場合は[###-###]の部分は飛ばしてお読みください。)

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中学1年生のとき、友達とウェブカメラを使ってチャットするようになったアマンダさんは、ネットで知り合った他人にも「きれいだね」「素敵だね」とほめられます。そしてある時、その中の1人が「トップレスの姿が見たい」と言う声に応じてしまいます。

1年後、ある知らない男性がFacebookを通じて、アマンダさんに脅迫じみたメッセージを送ってきました。「もしショーをして見せてくれなかったら」彼女のトップレス写真をそこら中にばらまく、と言うのです。恐ろしいことに、彼はアマンダさんの住所や学校、友人関係、親戚や家族の名前まで知っていました。

しばらく経ってクリスマスの休暇中、彼女の家のドアを真夜中にノックしたのはなんと警察。彼女のトップレス写真が、"everyone"(訳注:みんな/あらゆる人という意味ですが、コミュニティーの知人関係と思われます)に送り付けられたという知らせでした。

<チアリーダーだったアマンダさん>
アマンダさんは不安神経症、うつ病、パニック障害を発症。アルコールや薬物にも手を出すようになります。極度の不安で、外出もできない状態でした。

写真流出から1年。彼女は違う町に引っ越して中傷するグループから逃れようとしましたが、そんな時に追い打ちをかけるように、前出の男性がFacebookページを作成。彼のプロフィール写真は、アマンダさんのトップレス写真でした。再燃した中傷といじめに「毎晩泣きました」と言うアマンダさんは、自傷行為に走ります。

その1か月後、転校して孤独な彼女に、以前知っていた男友達が近づいてきます。恋人がいながらアマンダさんに「好きだ」と言い浮気した彼。そのガールフレンドと仲間が15人連れで前の学校から乗り込んで来て、新しい学校で、「誰もあんたなんか好きじゃないんだから」とののしりアマンダさんを繰り返し殴って、地面に叩き付けます。

周囲の生徒は面白がってそれをカメラで撮影し、誰も助けない中、アマンダさんは父親が見つけるまで溝の中に横たわっていました。

絶望し、帰宅して漂白剤を飲んだアマンダさんは病院に運ばれ、胃を洗浄されることに。そして回復すると、Facebookに待っていたのは「いい気味」「別の漂白剤飲んで死ねばいいのに」というような心ない言葉の数々でした。

新しい町にまた引っ越してもそうしたいじめは続き、暴行事件から6か月たった後も、Facebookには彼女の名前のタグ付き(※)で漂白剤や溝の写真が投稿され続けます。「これ見て自殺するといいね」といった言葉と共に。

アマンダさんはカウンセリングを受けたり抗うつ剤で治療をしましたが、うつは悪化し、薬の過剰摂取でまた病院に運ばれます。その後、そこまでどん底にいた彼女が作ったのがこのビデオです。
『私のストーリー:もがき、いじめ、自殺、自傷』と題されたビデオの見出しにはこう書いてありました。

「私はもがきながら、この世界にとどまろうとしています。...強くなれる、というインスピレーションになるためにこれを作りました。痛みから逃れるために自分を傷つけたのは、人を傷つけるよりは自分を傷つける方を選ぶから。人を憎む人はどこにもいますが、どうか憎まないで下さい、でも私の所には集まるんでしょうけど。誰(の人生)にもストーリーがあるのだと、あなた達に見せられたらいいと思います、そして頑張って乗り越えれば、みんなの未来がいつか明るくなることも 。(その証拠に)私はまだここにいるでしょう?」

彼女は、他の人達に自分に起こったことを告白して、私も強くなるから一緒に頑張ろう、という意味合いでこのビデオを投稿したのです。しかし見ると分かるように、絶望的に助けを求めてもいます。チアリーダーだった彼女の昔のコーチは冒頭のニュースインタビューで「すごく強い子だったから、何でも跳ね返せると思っていた」と発言していますが、強く見せるのがよほどうまかったのでしょうか。

ご冥福をお祈りすると共に、アマンダさんが言ったように「誰かを必要としている」ケースがこれから1人でも多く救われることを願います。

4万人以上のファンが1日で集まった、Rest In paradise Amanda Michelle Todd(アマンダさんが天国で安らかに眠れますように)Facebookページはこちら

※Facebookで写真をタグ付けされると、プライバシー設定にもよりますが、タグ付けされたユーザーのタイムライン(旧ウォール)に該当の写真が表示されてしまいます。この場合、漂白剤や溝の写真などが「アマンダさんが写った写真」として彼女のタイムラインに投稿され、友人全般にも見られたことになります。

記事元:HuffPost CrimeHuffPost B.C.YouTube(1)YouTube(2)

■いじめにあったり、死ぬことを考えるほど困ったり悲しくなったら

日本:
・24時間いじめ相談ダイヤル:0570-0-78310(電話)
 全国どこからでも、夜間・休日を含めて、いつでもいじめ等の悩みを相談できる。
 
・自殺対策支援センター ライフリンク:http://www.lifelink.or.jp/hp/link.html
 いのちを守るために、いろいろ困った状況に応じたホットラインのリスト。

アメリカ 自殺防止ホットライン:1-800-273-8255
カナダ(州別)24時間自殺クライシスライン:http://www.suicideprevention.ca/
その他国別 自殺防止ホットライン:International Association for Suicide Prevention


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