科学とアートの不必要な垣根を取り払いたい、と考える者にとってMFA(ボストン美術館)の写真学科生であるザッカリー・コッファーが手掛けるシリーズ、 "バクテリオグラフィー" は待ちに待っていたアートシリーズであるだろう。



バクテリアをスレートの上に敷き、ガラスプレートで覆い、さらにその上に写真を置く。そこに放射線を照射すると、写真のネガフィルムのような照射跡が残り、その後バクテリアを繁殖させると写真の像が浮かび上がるという手法によるアートだ。最終的にアクリルとレジンで像を保存して完成。これまでパブロ・ピカソやアインシュタインの肖像、夜空の写真などでこのメソッドを実践し、様々な作品が生まれている。その結果はポップアートのような質感と、まるで超写実主義チャック・クロースが科学の授業に苦し紛れで提出した宿題のようなユーモアが同居していると言えるだろう。

コッファーは以前、「私が知っている他のどの世界よりも、常に科学の世界は私にとって詩的な場所でした」と語っていたことがある。彼の作品を観れば、彼の言葉の意味がわかるかもしれない。

写真の革命 "バクテリオグラフィー" 、下の動画で確かめてみて欲しい。