プロレスの神様、カールゴッチの名言から学ぶ「仕事への心構え」

三浦崇宏
『勝ちたい、という気持ちさえ、闘いにおいては邪魔になるのだ。その瞬間、もっとも効果的な技を出すことだけを考えるんだ』 カールゴッチ



国のドラマ『昼顔』よりもスリリングな平日デイタイムを送っているであろうハードワーカーズの皆様に、職場やお仕事で役に立つ名言を紹介するコラム。今回は、プロレスの神様、カール・ゴッチの名言をお贈りいたします。

カールゴッチはアントニオ猪木や前田日明、藤原組長にヨーロッパ式の総合格闘技としてのレスリングを教えた伝説の人物で、プロレスマニアの間では畏敬の念を込めて"プロレスの神様"と言われています。
有名なところではプロレスの芸術品といわれるジャーマンスープレックスホールドの開祖でもあります。
ちなみにこのジャーマンスープレックスホールドがなぜか日本語では"原爆固め"という物騒な名前で呼ばれています。
このあたりからも当時のカールゴッチの常軌を逸した強さ、恐ろしさが伝わってきます。

彼の妥協なきプロレス観や格闘技を追求する姿勢は圧倒的で、
「朝目覚めてから夜眠るまで常に素手でいかに効率良く人を殺せるかを考え続けている」
という名言や
「虫歯があまりにも痛いので、痛みに弱い自分が許せず、歯を全部抜いてしまった」
という、人知を超えた強さへの追及・自分自身への厳しさが伝わるエピソードが残されています。

正にこれは朝目覚めてから夜眠るまで仕事用のスマホをチェックし続け、フェイスブックでつながってしまったがゆえに休日も関係なく仕事の関係者と連絡がとれてしまう我々ハードワーカーズの精神と同じといっても過言ではないでしょう。鉄のゲルマン魂に最敬礼!!

そんなプロレスの神様であると同時に、我々ハードワーカーズにとっても大先輩として崇めるべきカールゴッチの名言のなかでも最も皆様と共有したいことばがこちらです。

『勝ちたい、という気持ちさえ、闘いにおいては邪魔になるのだ。その瞬間、もっとも効果的な技を出すことだけを考えるんだ』

このことばはカールゴッチが数多くいる愛弟子たちに常々語っていた試合における心構えです。
プロレスラーは試合のとき、いろいろなことを考えます。リング上、目の前で対峙する対戦相手にはもちろん勝ちたい。同時に、試合を見た人々を興奮させて、感動させたい・・・すなわち観客席のファンたちにも勝ちたい。
さらには素晴らしい試合内容をマスコミやファンに評価されることで目の前で闘う相手以外のライバルや先輩レスラーにも勝ちたい。そんな全方位への欲望・情熱をあふれさせながら闘う愛すべき欲張り、それこそがプロレスラーという生きざまなのです。
そしてそれは実は我々ハードワーカーズも同じかもしれません。

当然目の前の仕事は成し遂げないといけない。クライアントに喜んでもらうためになんだかやたらとかっこいいパワポ資料、へたしたらキーノートの資料も完成させるしプレゼンもバシッとキメる。売上を立てるのは当たり前。
だが、我々欲深いハードワーカーズはクライアントの課題を解決して喜んでもらうだけでモノ足りません。
自社内での評価についてもついつい考えてしまいます。どういう風にこの仕事をアピールをすれば上層部が評価してくれるのか・・・
もっと言えば、仕事における『賞』を目指したり、社外すなわち社会での評価も目指してしまうのも自然なことです。
いつ『情熱大陸』取材班あるいは『プロフェッショナル仕事の流儀』のディレクターから電話がかかってくるのか待ち焦がれている・・・
そんなハードワーカーズも少なくはないでしょう。

しかし、プロレスの神様、誰よりも勝利にどん欲だったカールゴッチのことばはそういった様々な仕事上の欲望を邪魔なものと切り捨てます。
ただ目の前にあるクライアントの課題の解決、一つ一つの効果的なアプローチこそが勝利への最大の近道だというのです。
ついつい仕事をしていると書類のカッコイイ仕上げ方や、プレゼンのテクニック、あるいは社内報告の切り口などに頭を使ってしまいがちですが、日々の地道な作業の果ての、地道な勝利を積み重ねて、その先にこそ本当の栄光、本質的な評価をいただけるということをこのカールゴッチのことばとともに常に胸に刻みたいと思います。

ちなみに、この謙虚かつ実直なプロレスの神様、カールゴッチの日本における一番弟子といえばやはりアントニオ猪木です。自身の不倫や政界出馬さえもプロレスのストーリーに組み込んだ猪木のプロレス哲学は『プロレスにおいてはスキャンダルこそ最大のビジネスチャンス』というものです。カールゴッチのストイックな教えはどこに消えたのかはわかりませんが、どんなストーリーにおいても師匠と弟子の対決は避けられないということなのかもしれませんね。

あぁ、このコラムもなんかの賞とかもらえないかな・・・。


文/三浦 崇宏
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