12月30日NHK-FMでヘヴィメタル特番「メタルゴッドJP」が放送され、日本を代表するヘヴィメタル評論の重鎮、伊藤政則氏がBABYMETALが2014年世界で大ブレイクした要因を細かく分析しネット上でも話題となっている。



ヘヴィメタル黎明期からシーンを評論し続けて来た伊藤氏、以前メタル雑誌の表紙をBABYMETALと飾るオファーを拒否したという噂もありメタルファンの間でも"共演NG"案件と信じられていたため、BABYMETALファンとメタルファン両方が大注目していた番組でのフィーチャリングだが、今回の番組の内容が「新世代のメタル」というテーマもあり、世界中で注目されている「BABYMETAL現象」を紹介する形となった。

「BABYMETALというのは、何だろうねー。アイドルとヘヴィメタルの融合という紋切りの表現で恐縮ですけれど、正統的なハードロック/ヘヴィメタルバンドとは違ったタイプのユニットなんですが、その斬新さと音楽性の高さが海外で注目を浴びました」
「海外でヘヴィメタルは、日本よりも非常にストレートにマッチョで"男臭い世界"というのがあって、10代の3人の女性シンガーが在籍するBABYMETALが活躍したというのは、マッチョと対極に位置するものに海外のジャーナリスト、カメラマン、ミュージシャンたちに新鮮な存在に映ったんじゃないだろうか」と分析した。

また、2012年の夏フェス、サマーソニックにBABYMETALが出演した時に、イギリス人のカメラマンが彼女たちのパフォーマンスをみて「何なんだこれは」とメタリカのラーズ・ウルリッヒに「こんな面白いのがいるよ」と言ったことがキッカケで、ミュージシャン界隈からクチコミ的に盛り上がっていったことが、2014年の海外フェスの出演やレディ・ガガのサポートに発展し、海外での社会現象化へと繋がった、と海外進出が順調に行った経緯なども説明した。

「BABYMETALが日本での成功よりも海外でのブレイクしたことに一番驚いてるのは、彼女たち本人やコープスメイクでお馴染みの凄腕たち神バンド、スタッフなど関わっている人たちの方じゃないだろうか」とコメントした。

また別録りだがインタビューでSU-METAL、YUIMETAL、MOAMETALの3人が2014年の活動を語り、お会いしたり影響を受けたバンドとして「メタリカさん、アイアン・メイデンさん」。今後会いたいバンドは「ジューダス・プリーストさん」と"さん"付けで語る部分に違和感を感じつつも「僕と知ってるバンドと違う、近所のオジサンみたいだ。一瞬聞き入っちゃいましたよ。でも言葉に温かみを感じる」と言いつつ「今のBABYMETALは本当に飛ぶ鳥を落とす勢いだ」と語った。

ネット上では「巷で伊藤氏がBABYMETALに対して否定的なコメントしたことを見たこと無いし、現象としてはしっかり認識して紹介するジャーナリスト」と言う意見もあり、ネット上で以前より語れている"共演NG"の話もあくまで噂の範疇のようだが、伊藤氏が今回積極的に「BABYMETAL現象」について評論したことに対して日本のヘヴィメタル専門誌「BURRN!」が完全にBABYMETALを無視していることに触れ「清々しいほど「そんなもの無かった」ように振舞っている。良いにしろ悪いにしろ、評価の定まってない新しい物に対して敢然とメスを入れるのが 音楽ライターやプロの評論家の役割なのにね。」と言ったとばっちり批判も見られた。