正義漢だった夫が悪に染まっていく!FBI捜査官の妻の目に映った恐るべき「秘密の協定」の真相【映画『ブラック・スキャンダル』集中連載⑥】

AOL News Staff

第六回:FBI捜査官の妻は見た! ギャングとツルんだ"衝撃の真相"

ジョニー・デップが実在するギャング、ジェームズ・"ホワイティ"・バルジャーを演じ、ジョエル・エドガートン、ベネディクト・カンバーバッチと三つ巴の演技バトルを披露する、実話を基にした『ブラック・スキャンダル』が、2016年1月30日(土)から全国ロードショーとなる。

AOL Newsでは、『ブラック・スキャンダル』の首謀者"バルジャー"特別捜査班を編成、"アメリカ史上最大の汚職事件"を描いた本作を9週にわたって検証していく。


第六回は、FBI特別捜査官の妻マリアン・コノリーに注目。正義漢の夫がギャングとツルんで悪に染まる。その変化にいち早く気づいた妻が見た衝撃の真相。あらやだ...じゃ済まされない身も凍る恐怖体験とは。

【第一回】全員ワル!FBIも恐れたバルジャー率いる地獄のギャング集団「ウィンターヒル"ギャング」

【第二回】実録!米史上最大の汚職を招いたFBI捜査官とギャングの「秘密の協定」

【第三回】ベネディクト・カンバーバッチ、史上最悪の犯罪王の弟で若き政治家を熱演「俳優としてやりがいがあった」

【第四回】ダコタ・ジョンソン、女子大生愛人の次はギャングの「極妻」!裏の顔を持つ男とのタイマン演技

【第五回】ギャングと「秘密の協定」を結んだFBI捜査官に隠された野望とは?

1975年、ニューヨークから出身地であるFBIボストン支局に配属された特別捜査官のジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)は、愛する妻に「正義のために働く」ことを誓う。コノリーの妻マリアン(ジュリアンヌ・ニコルソン)は、夫の地元サウシーの風習に馴染むことができずにいた。アイルランド系の住民が多く、家族愛、近隣の結びつきが強い南ボストンの輪は、彼女には高いハードルだった。

地元の名士で州議会議長をつとめる政治家ビリー・バルジャー(ベネディクト・カンバーバッチ)は、幼なじみコナリーの帰還を祝って夫妻を晩餐会に招く。社交的なビリーは「ボストンに馴染めないのは友人が少ないから」だと、新しい住民への気配りも忘れない。ワインと料理が食卓を飾り、誰もが笑顔で食事を勧めてくれる。だが、マリアンはこの食事会で言葉にならない不安を感じていた。その理由は、政治家のビリーの隣には、決して笑わないギャング、バルジャー(ジョニー・デップ)とスティーブ・フレミ(ローリー・コクレーン)も招かれていたからだ。


コノリーにとってサウシーの絆は絶対的、中でも親友のビリーとジミーのバルジャー兄弟は特別だ。FBIと政治家、そしてギャング。3人に共通する敵=イタリアン・マフィアに対抗するために、コノリーは絆を楯にギャングに交渉を開始する。「タレ込みや密告はしない」と言うバルジャーに、「サウシーの絆で、二人だけの協定を結ぼう。あんたは"連絡係"だ。あとは好きにしろ、大物を逮捕できれば誰も文句は言わない」と応じるコノリー。

「あとは好きにしろ」の発言に注意してもらいたい。マフィア逮捕につながる情報を与えれば、FBIは犯罪に目をつぶるというのだ。こうしてFBIとギャングとの《秘密の協定》が結ばれる。

「はっきり言って、その"連絡係"は人一倍ずる賢くて良心のかけらもない。そんな男がFBIからじきじきに悪事の限りを尽くす許可をもらった。好き勝手に暴れ回るお許しをね。この一件がFBI史上最悪のスキャンダルに発展したんだ」と語るのは、コノリー役のジョエル・エドガートンだ。


1980年、《秘密の協定》の成果が得られない日々が続き、作戦停止の瀬戸際を迎える。その時、逃げ場のなくなったコノリーの手許に、バルジャーから「マフィアのアジト」を記した封筒がもたらされる。情報を元に盗聴作戦を行ったFBIは、ボストンを牛耳るアンジュロ・クライム・ファミリー逮捕にこぎつける。

写真は、劇中で盗聴作戦に聞き耳を立てる姿と、同年11月にマフィア逮捕に成功したコノリーの勇姿だ。作戦の成功で英雄となった彼は昇進し、ボストン支局で彼の捜査に口を挟む者はいなくなった。同時に、FBIを使って宿敵のマフィアを骨抜きにしたバルジャーは、協定を利用してコノリーの人生を支配していく。「変わったわね」とマリアンが声をかけても、「仲間同士の忠誠心がすべてだ」と夫は耳を貸さない。


盗聴作戦に成功したコノリーは、新車を手に入れ、洒落たスーツに派手なサングラスを着用、身も心も悪に染まっていく。捜査と称するギャングとの食事会も頻繁になり、コノリー家の食卓には、バルジャーとスティーブ・フレミ、同僚のジョン・モリス(デイビッド・ハーパー)らが顔を揃えた。この光景をFBI幹部が見たとしたら、即刻処罰されていたに違いない。

この食卓だが、極上のステーキが用意された手前の席に座るべきコノリーの妻マリアンの姿はない。変わり果てた夫に愛想を尽かした彼女は、ギャングとの食事会に同席することを断固として拒んだ。ジョエル・エドガートンは、「マリアンはこの作品の良心で、夫のジョンがいかに道を踏み外しているかを映す鏡でもある。夫婦間の亀裂は、ジョンの逸脱ぶりを物語っている」とコメントしている。

やがて"あらやだ..."では済まされない、その瞬間が容赦なく訪れる。

食卓に顔を見せないマリアンを気遣ったバルジャーが、彼女の前に姿を現したのだ。「体調が良くない」という彼女の首筋に、まるで吸血鬼のように手を掛けるギャング。おぞましい魔物の手がマリアンに迫る。最初の晩餐会で感じた不安が、彼女の全身を凍らせる恐怖となって現実になった瞬間だ。夫婦の亀裂を決定づけるこの場面で、ジョニー・デップの鬼気迫る演技に震え上がるのは捜査官の妻だけではないはずだ。


次回の特捜班レポートは、ギャングとの禁断の関係を続けるFBI捜査官の前に現れる最大の壁、連邦特別捜査官ワイシャック。犯罪者を情け容赦なく監獄に送り込んできた男がボストンに着任することで、史上最悪の汚職事件はどんな展開を見せるのか。ご期待下さい。


原作「ブラック・スキャンダル」 ディック・レイア&ジェラード・オニール 訳:古賀弥生角川文庫より発売中

映画『ブラック・スキャンダル』は、2016年1月30日(土)より、全国ロードショー!

■公式サイト:www.black-scandal.jp

■ハッシュタグ:#ブラックスキャンダル

https://youtu.be/jaHqN1eBs-M


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