早急な日本公開望む!男子もハマる女子映画「ブライズメイド(原題)/Bridesmaids」

今後観たい映画の一つに、「ブライズメイド(原題)/Bridesmaids」がある。さして有名な女優が出ていないにも関わらず、今年5月にアメリカで公開されて興行的にも大成功し、評論家たちの評価も良かった。映画の仕事に就くアメリカ人の友人が公開直後に観てfacebookに「とにかく絶対観て!」と熱いコメントを載せていたのも気になっていた。
結婚適齢期をとっくに過ぎ、恋愛運も金運にも見放されたアラフォーの主人公アニーが親友の結婚式で花嫁介添人=ブライズメイドを引き受けるのだが、当然色々な珍事が待っていて・・・みたいな映画なのだが、今までのところ、R指定映画の女性向けコメディで最も稼いだ映画、且つ、全てのロマンティック・コメディ映画の中で全米興行収入歴代6位にランクインされたのだそうだ。あの「Sex And the City」の1作目、2作目の興収も既に抜いている。ヨーロッパやアジアにも公開が決定しているので、アメリカ国外でどう評価されるのかも気になる。日本にも劇場公開、難しければDVDでは来るはず。

主役アニーを演じたのは、クリスティン・ウィグ(38歳)。


全米TVネットワークのお笑い長寿番組「サタディ・ナイト・ライブ(SNL)」に出演していたコメディ女優。2009年には雑誌「エンタテイメント・ウィークリー」の"ハリウッドで最も面白いお笑い女芸人25人"みたいなものに選ばれている。まあまあ綺麗。日本で言えばさしずめ友近さんか。彼女の親友で花嫁役は同じくサタディ・ナイト・ライブ出身のマヤ・ルドルフ(39歳)。あの名曲「Loving You」で有名なミニー・リパートンを母親に持つ、歌もかなり巧い女芸人。この人、北陽の虻ちゃんを思わせるが、大げさな芸風が本当に面白くて私も大好き。

普通なら冴えないアラフォーばかりの映画がこんなに当たるわけがない。SNLの影響も大きいとは思うが、SNL出身のコメディアンが演じる映画は既にたくさんあり、常にヒットするわけでもない。なんとこの映画、SNL出身のコメディアンが初めて主演した映画の中でも、エディ・マーフィーやジョン・ベルーシの映画を抜いて興収1位なのだそうだ。そんなこんなでChick Flick (=チック・フリック。女子向け映画)に多大な関心を持つ私の興味をひいた。

通常、男性主役の映画=ヒーローものだったり、アメコミだったり、はてまたバディ・ムービーとかフラットボーイズものとか言われているもののほうが、断然、当たる。バディムービーとは男二人が主役の映画。「ビバリーヒルズ・コップ」「バッド・ボーイズ」などの刑事ものや「ラッシュ・アワーズ」などのアドベンチャーものなど。フラットボーイズものは、大学の男子寮で生活し兄弟のように仲の良いクラブ的なつながり(フラタニティ)から来ていて、大人になりきれない男子たちを主役にした映画。最近だと「ハングオーバー」、少し前だと「ウエディング・クラッシャーズ」「40歳の童貞男」、古くは「アニマルハウス」など。独身男がバカやって、理想の女性に会って、男同士の友情に感謝して、みたいなコメディは、アメリカの主要観客層に広く浅く当たる。女子たちにとっては、ダンナや彼氏に連れられてこういう映画を観ても、一応、表向きは楽しかったふりをするけど、イマイチ不満。チック・フリックも「プラダを着た悪魔」や「チャーリーズ・エンジェルズ」「幸せになる27のドレス」「お買いもの中毒な私」「Sex And the City」など昨今のヒット作はたくさんあるが、どれも美しい女優と、現実には存在しない理解あるイケメンと、高価なファッションばかり。企業のタイアップも多く消費のターゲットにされているようで、そんな映画に食傷気味。主人公たちに同感はできるものの、女子トーク満載の映画にダンナや彼氏はつれていけないし・・・。

そんな女子たちにぴったりはまったのがこの映画のような気がする。調べてみると、女子たちが、ダンナや彼氏を連れて観に行き、まるで女子版「ハングオーバー」のようで、あけっぴろげな俗っぽさにかえって男子たちのほうがはまってしまった、という話も多く聞く。女子はもちろんのこと、意外と男子たちの共感を呼んでいるようだ。実際の観客の男女比はわからないが、いままでのチック・フリックではあまり聞かない話。

少子化傾向に加えて、映画を観る方法がテレビやインターネットなどどんどん多様化し、劇場動員数も年々減っているアメリカの映画界。チック・フリックも、女子だけを元気にする映画でなく、男子が観ても楽しめる映画へと変わっていく必要があるのかも。ああ早く観たい。
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