リンキン・パークのチェスター・ベニントン、東日本大震災の復興ライヴを語る

ファンへの"ごほうび"として、この8月31日にロサンゼルスにてシークレット・ライヴを行なうリンキン・パーク。同イベントに招待されるのは、東日本大震災の復興支援に携わる非営利公的法人"ミュージック・フォー・リリーフ(Music For Relief、以下MFR)"への寄付金として、500ドルを集めた先着500人(ペアで1,000人)だけ。
その中でも特に多くの金額を集めたファンには、メンバーと直接会ったり、サイン入りの楽器が贈られる特典もあるという。リンキン・パークのヴォーカル、チェスター・ベニントンに、今回のチャリティー・イベントについて聞いてみた。

Noisecreep(以下、N): 今回のチャリティーになぜファンを巻き込もうと考えたのですか?
チェスター・ベニントン(以下、チェスター): 震災の直後、俺たちはツアーを計画する中で、日本のためにみんながお金を寄付したり、時間を割いてくれる方法を探していた。日本はこれまでほかの国を助けてきたし、国民もそのための協力を惜しまなかった。俺たちは、ファンが進んで寄付してくれる方法を探していたのさ。何か特別なことがしたかったんだ。

MFRのショーで集めたお金を寄付するという俺たちのアイデアのうちの1つが、ファンに寄付金を集めてもらうことだった。俺たちにはいろんな考えがあって、今回のイベントはそういった要素を混ぜ合わせたものだった。集めたお金がMFRに渡るというイベントこそが、自分たちがやりたかったことなんだ。俺たちはファンに<secretshowforjapan.com>を通じて自分自身のサイトを立ち上げるよう呼びかけた。ウェブページを作り、資金を集め、最も多くのお金を集めた人には、ステージの脇からバンドのパフォーマンスを見られるチャンスを与えたんだ。ファンは限られた人にしかできないことに、ワクワクしていた。小さな会場でバンドを見たり、実際にメンバーに会えるってことにさ。これは、バンドが稼いだお金を寄付するのとはちょっと違う。それ自体も素晴らしいけど、みんなの話題にのぼるようなチャリティー活動ってのが大事だと思ったんだ。1人が100万ドルを寄付するよりも、5万人がそれぞれ5ドルを出すってことの方が、はるかに意味があると思ったのさ。

N: ファンとの寄付金集めはうまくいった?
チェスター: 反応はよかったよ。500ドルを集めるってのがミソだったと思う。1人の少年が500ドル集めるのは素晴らしいけど、それがとても大変だってことは俺たちもわかっている。いずれにせよ、結果は出せたんじゃないかな。

リンキン・パークの密着映像

N: 何かファンに言いたいことは?
チェスター: 「君たちは多くの人を助けているんだよ」ってことかな。良いことをすれば報いがあるよね。今回のイベントの参加者には、何か特別なものをあげたいんだ。少人数のイベントがまさにそれだね。そこには寄付金集めに頑張ってくれた人たち、そう、筋金入りのリンキン・ファンが集まるんだ。

N: ファンへ向けた今回の試みは、とてもユニークだと思います。イベントは、ファンの慈善行為へのごほうびとして行なわれるわけですから。
チェスター: 確かに。(NBA選手の)ロン・アーテストが自分の指輪をオークションにかけたとき、その抽選チケットは1枚2ドルだった。皆がそれを話題にするのが重要なんだよね。せわしない日常を送っていたり、違った境遇にいる人たちは、どうしても被災者の存在を忘れてしまいがちだから。自然災害は立ち直るのに長い時間がかかるから、抱いた想いを風化させないためにMFRをはじめとした今回の企画を考えたってわけ。

N: イベントでは何かクールなことをやるんですか? アデルの「Rolling In The Deep」のカヴァーを再び披露するとか。
チェスター: 誰かの曲や古い楽曲のカヴァーをやろうというのは話し合っていない。今回のイベントの目玉はリンキン・パークじゃなくて、日本で最も売れているアーティスト、B'zと一緒にパフォーマンスをすることなんだ。彼らはアメリカでは滅多にパフォーマンスをしないから、アメリカ、そして今回参加する世界中のファンにとって、かなり特別な機会になるはずさ。

俺たちはただ、自分たちの4枚のアルバムの楽曲を披露するのに専念するだけ。最高のイベントにしたいと思っているよ。来てくれた1人1人に、感謝の気持ちを伝えたいね。

アデルの「Rolling In The Deep」をカヴァーするリンキン・パーク(動画)

8月31日のスペシャル・ライヴに続き、この9月には来日公演も行なうリンキン・パーク。彼らのステージを楽しみに待とう!
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