デス・キャブ・フォー・キューティーのベン・ギバード、酔いどれロッカー生活に終止符

3年前、デス・キャブ・フォー・キューティーのリード・シンガーでギタリストであるベン・ギバードは自分が問題を抱えていることを認めた。


「とにかく酒を呑み過ぎだった。31歳とか32歳で1日中二日酔いが続いて太ってたし、毎日調子悪くてクソみたいな気分だったんだ」

デスキャブが正に人気の頂点にいるとき、ウィットに富んだ詞で有名なこの当時小太りのシンガーは午前2時のウィスキーの代わりにランニングすることにしたのである。

「そりゃ二日酔いじゃないときの方が作業もはかどるよね(笑)。極端な気分の浮き沈みもなくなって精神的にもバランスがよくなった。それは、感情の起伏が平坦になってつまらなくなるってワケじゃない。むしろ毎日酒を呑んでた頃の方が喜びにも悲しみにも鈍感になってたよ」

現在は、女優でシンガーのズーイー・デシャネルと幸せな結婚生活を送るベンも、それ以前は長い間、荒れた生活に身を浸していた。「ミュージシャンでいると、アルコールとドラッグはあまりにも身近なもんなんだ。周りを見渡して他にもっと酷い状態の奴はいっぱいいるもんだから'あいつよかオレの方がマシだな'なんてすぐ思ってしまう。音楽業界ほど、下を見て安心できる世界はないよ。べろべろになってステージから落っこちてる奴を見て、'あいつよりましだな'って思っちゃうんだ」

さらにベンいわく、「若いミュージシャンが自分たちのヒーロー達にならって、セックス・ドラッグ・ロックンロールな生活に憧れるのは自然なこと」だそう。だが深入りしすぎる前に自分で気付かないと、いずれは破滅の未知を辿ることになる。先日のエイミー・ワインハウスの突然の死のことも挙げて、「音楽業界がアルコールや薬物中毒の問題に自ら気付いて、いつの日か改善することを願っている」と語った。「酒は楽しいからね。でも誰しもが、それぞれ一生のうちに呑める量ってのがあるんだと思う。オレは多分31歳になるまでの間にそれを全部呑んじゃったんだろね。まあ、もう少しイけるかもしれないけど、そんな無駄なリスクはおかしたくないよ。もうオレは自堕落で放蕩生活に身をやつすミュージシャン像ってやつに、憧れも興味もないんだ。悲劇的な物語や伝説にも、もう興味ない。もし他に同じような問題で苦しんでいる人がいたら助けてやりたいと思うけど、実際は自分で解決しなけりゃダメなんだよ。ある朝起きて'もうこんな事やってちゃダメだ'って決意できるかどうかさ。オレはそうした。もちろんオレに比べりゃもっともっと酷い状態の奴だっているけど、オレはオレなりに自分のやり方で克服したのさ」実際今は、見た目も健康そうなヘルシー・インディ・ロッカーなベンである。

続きを読む