ビーディ・アイのリアム・ギャラガー、「俺は最高のロール・モデルだ!」

オアシスが世代を代表するアイコンになってから約20年。リアム・ギャラガーはついに、次のステップへと移る準備ができたようだ。2011年2月には、ビーディ・アイとして初のアルバム『Different Gear, Still Speeding』をリリース。9月21日で39歳になるリアムは、ドラッグや女遊び、ケンカ、そして酒といったオアシスの"必需品"を捨て、元オール・セインツのニコル・アップルトンと結婚。幸せな家庭を築いている。そんな中、<spinner.com>がビーディ・アイの"新生"リアム・ギャラガーとアンディ・ベルにインタビューを試みた。


Spinner.com(以下、S): オアシスはどうやって、ビーディ・アイへと姿を変えたのですか?
アンディ・ベル(以下、アンディ): ノエル・ギャラガーがバンドを抜けた2年ほど前、オアシスはパリで解散した。オアシスはノエルとリアムの共同体で、どちらか1人が欠けたらもうオアシスじゃない。というわけで、俺たちはノエルが脱退したその晩、"ビーディ・アイ"という新しいバンドを始めたのさ。最初はバンド名なんてなかったけど、とにかく一緒に演奏して、曲も作ろうと決めたってわけ。

S: オアシスとは違う形でやろうとしたんですか?
アンディ: 俺たちは、曲がどうあるべきかという互いの考えに、これまで以上に耳を傾けた。遠慮することなく、色んなアイデアを出し合ったよ。

リアム・ギャラガー(以下、リアム): ノエルには自分なりの考えがあって、大抵の場合は奴の思い通りになっていた。だけどさ、俺たちのようなやり方もいいもんだぜ。

S: (オアシスのデビュー・アルバム)『Definitely Maybe』と比べて、今回のアルバム(『Different...』)はどうですか?
リアム: 人が『Definitely Maybe』よりも今回のアルバムが好きかどうかなんて、俺たちにはどうでもいいことさ。自分たちは今回の作品に誇りを持っている。今回の楽曲が『Definitely Maybe』のように人々の心をつかむかどうかなんて、わからないね。それは俺たちがあれこれ言うことじゃない。ドキドキしてはいるけどさ。みんな気に入ってくれるんじゃないかな。

S: 今回のアルバムは、先入観がないという点において、オアシスの最初のリリースと似ていると思いますか?
リアム: 今回はどんな作品が上がってくるのか、みんなわかっているんじゃないかな。自分たちは昔よりも知名度があるしね。オアシスは当時、全くの新人だったし、誰も俺やノエルなんか見たことがなかった。それにオアシスで18年間やってきたから、俺たちが何者なのか、みんなわかっているはずだろ。

S: 今回の作品は、オアシスとはかなりサウンドが違いますよね。その点について、不安はありますか?
アンディ: サウンドには常に変化があるし、最近ではそれがもっと顕著になっている。だけど大事なのは、アルバムを作るってことさ。俺たちはまだアルバム作りを続けているし、これは良いことだと思っている。ただ俺は、シングルはもう存在しないと思う。シングルは、単なるラジオ用の楽曲になってしまっているんだ。

ビーディ・アイ「The Roller」

S: 1stシングル「The Roller」は思っていたよりも芳しくなかったと?
アンディ: その通り。すべては変わった。シングル、そして"ヒット曲"なんてものはもう存在しない。オアシスの最後のシングルも、トップ10、いや20位にすら入らなかったし。

S: ノエルがいなくなって、前よりも自由に曲作りができていますか?
アンディ: (ビーディ・アイとオアシスの)大きな違いは、ノエルがビーディ・アイの近くにいないってこと。彼はオアシスのリーダーで、曲やすべてのサウンドがどうあるべきかっていうヴィジョンを持っていた。

S: 世間の人々、特にオアシスのファンに、今回のアルバムをどうしたら先入観なく聴いてもらえると思いますか?
アンディ: それは聴き手の問題だろ。俺たちは音楽を作るけど、彼らの先入観までは変えられない。

リアム: 完ぺきな素材がそろった音楽なんて、作りたくないだろう? だから俺はライヴが楽しみなのさ。俺たちはまだ、アツいんだってことを知らせるためにね。

S: ということは、今後2年くらいはツアーに出まくると?
リアム: いいや。オアシスの時とは違う。アルバムを引っ提げて世界中を回り、最高の時を過ごしたいとは思ってるけどね。

ビーディ・アイ「Four Letter Word」

S: ツアーに出るのは、昔とは色々と違う点がありますか?
リアム: 日常生活を犠牲にしたり、家族とあまり会えないってことかな。でもそれが人生ってもんだろ? 奥さんには食べ物を持って帰らないと、な?

S: 今は一家のあるじですが、ロール・モデル(模範になるような人)でいることに不安はありますか?
リアム: 歳をとれば、確実に落ち着いてくる。ドラッグも酒も量が減ってくるんだ。家族や友達にとって、今の俺はかなり立派なロール・モデルと言えるだろう。今じゃ俺たちも自分で自分の面倒を見てるし、マジメにやっている。だから俺たちこそ、最高のロール・モデルだと思うけどね。



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