密着取材:多忙なダレン・クリスの1日と彼が抱えるさまざまな思い

昨年11月にドラマ『glee』に加わってからというもの、多忙な日々が続くダレン・クリス。そんな彼のとある1日を<music.aol.com>が追った。

人気トークショー『The Ellen DeGeneres Show』の収録のため、正午過ぎに自宅を出たダレン。彼はロサンゼルスに住む、ごく普通の若者といった感じだ。

ある日のダレン・クリス(映像)

新しい家の感想を聞かれ、「自宅にいることは、ほとんどないんだ」と、ダレンは申し訳なさそうに答える。「家に帰って倒れるように眠り、そしてまた外に出ていくって感じだね」

まともな睡眠がとれない日々が続くダレン。「今の自分があまり正気じゃないのはわかっているよ。でも人生のある時点では、何かを一生懸命にやらなければいけないとも思っている。先週の水曜日は長い一日だった。水、木、金と14時間、撮影していたんだ。金曜日の朝1時30分に撮影場所を出て、(ミュージシャンの)兄に会うためコーチェラに向かった。コーチェラ・フェスには2日いたよ。ただバカ騒ぎをして、楽しんだ。マネジャーからは『日曜日まで(フェスに)いちゃダメだ。次の週に備えないと』って言われたよ。もちろん、彼の言うことなんか聞かなかったけどね(笑)。というわけで帰りの飛行機で寝ようとしたんだけど、隣の座席にいたのは、なんとブラック・アイド・ピーズ! 『今寝るわけにはいかない、彼らと話をしなくちゃ!』って思ったよ。アップル・デ・アップやタブーと話ができたんだけど、彼らは本当にクールだった」

ブラック・アイド・ピーズのアップル・デ・アップと同様、ダレンの母親はフィリピン出身だ。「フィリピン人のコミュニティーは、アップル・デ・アップと僕が飛行機で会い、世間話をしたと知ったらその話で持ちきりになるだろうね。みんなは僕やシャリース(・ペンペンコ、『glee』の共演者)、そして(ボクサーのマニー・)パッキャオといったフィリピン出身の著名人がみんなすでに知り合いだと思っているんだ」

『Ellen...』の収録を終えると、時間は午後5時を過ぎていた。高級住宅街にある自宅へと再び向かうダレン。「周りの人は、『おやまあ、君はあちこち動きまわるね。楽しむ時間なんかないんじゃないの』って思うだろうね。だけどそれは違う。楽しんでいるから、素早く動き回っているんだ。ママにも『食べるのが早いから、食事を楽しんでいないのね』って言われるけど、それも誤解だよ」

そうこうして、午後6時15分には自宅のリビングルームに寝そべるダレン。その周りには雑誌やギターのアンプ、キャンディー、未開封の箱に加え、ボストンのグランドピアノが置かれている。やがてドアをノックする音が聞こえ、背の高い男の子が入ってきた。

「彼はクリス。ベースを担当しているんだ」とダレン。彼は今晩、ウエストハリウッドにあるナイトクラブ、On The Roxでパフォーマンスをする予定なのだ。「途中でキーボードも買わなくちゃな。僕のはひどく調子が悪くってさ!」

ダレンは今晩のセットリストを考えるなど準備を進めるかたわら、自分と音楽との関わりについて語ってくれた。「オールディーズや1960年代初期の音楽、ブリティッシュ・ロック、そしてもちろんザ・ビートルズ、チャド・アンド・ジェレミーらの音楽を聴いて育ったんだ。シュープリームスやテンプテーションズ、オーティス・レディング、アル・グリーン、スティーヴィー・ワンダーなど、モータウンのアーティストにもかなりの影響を受けた。それに演劇も大好きだったから、ミュージカルのCDも持ってるよ。ニルヴァーナのアルバムはすべて把握しているし、サウンドガーデンももちろんそう。僕は西海岸の出身だから、2パックにも夢中だった。どんなジャンルの音楽も大好きさ」

一方『glee』では、ダルトン・アカデミー校のグリー部「ウォブラーズ」の中心的人物、ブレイン・アンダーソンを演じているダレン。ブレインはゲイを公言していて、クリス・コルファー演じるカートと親密になる役どころだ。「この4月にはウォブラーズのアルバム『Glee: The Music Presents the Warblers』もリリースしたんだ」と、ダレンは興奮した様子で話す。

彼はまた、『glee』ファンへの思いも打ち明けている。彼はこれまで、クレイジーなファンには会ったことがないそうだ。「ファンが"クレイジー"だと思われることをしたとしても、僕はそこに"正直さ"を感じるんだ。彼らの行動の裏には、本当の気持ちがあるからさ。僕はただ、感謝するだけだね」

時は流れ、午後10時を回った。ダレンはOn The Roxのステージに立ち、にこやかな表情でイタリアの定番曲「Tu Vuo' Fa l'Americano」を披露する。曲の合間には、「ちょっと変わったセットリストかもしれないね。おしゃべりしたかったらご自由にどうぞ。僕は皆さんを、自分の音楽の旅へといざないます」と観客に語りかける一幕も。こうしてダレンの長い一日は終わりを告げようとしていた。
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