スティーブ・ジョブスの訃報に、音楽関係者から追悼コメントが

米アップル社の共同創設者兼会長であるスティーブ・ジョブス氏が、10月5日、膵がんによって死去した。享年56歳であった。


現代のレオナルド・ダヴィンチと謳われる同氏は、1970年代にアップル社を共同設立して以来、テクノロジーを駆使して、私たちとコンピューターとの関わり方に、大きな革命をもたらしてきたが、彼が変化をもたらしたのは、IT業界だけではない。2001年のiTunes とiPodの登場によって、私たちの音楽の楽しみ方までを大きく変えてしまったのである。


アップル社は公式サイトでジョブス氏の死去に関して、次の様なコメントを掲載し、オンライン上で追悼のコメントを募っている。「アップルは先見と創造性に満ちた天才を失い、世界は一人の素晴らしき人物の存在を失いました。幸運にもスティーブを良く知り、共に働くことができた私たちは大事な友達であり、感動を与えてくれる師を失ったのです。スティーブは彼にしか成し得なかった会社を築き、残してくれました。彼の精神は永遠にアップルの礎となり続けます」


ジョブス氏が2005年、スタンドフォード大学で語ったスピーチの中にこのようなものがあった。「目の前に点と点を繋ぐことはできない。あなたにできるのは振り返って点を繋ぐことだけである。そしてその点が、どうにかしてあなたの未来に繋がっていくのだと信じるしかない。あなたのガッツ、運命、人生、カルマ、何でもいい。このアプローチはこれまで私を裏切ったことがない、私の人生を違うものにしてくれたものだ」


彼の死が過去のものとなっても、こうやって彼がもたらした言葉による思想、革命、インスピレーションは、次の世代へ波及し続けるだろう。もちろん彼の恩恵を受けた音楽愛好者にも。ここで、ジョブス氏によって多大な影響を受けたミュージシャンたちのツイート、音楽関係者たちのコメントの一部を紹介しよう。



「この世代とこれからの世代に大きく貢献したスティーブ・ジョブス、どうか安らかに」ニッキー・ミナージュ


「養子に出され、大学を中退、LSD大好きで、夢想家で、イノベーターで、自分の立てたアップル社から1回クビにされたこともあって、338個(!)の特許を持ってて、おまけに慈善家だったジョブス」クウェストラヴ(ザ・ルーツ)


「R.I.P.偉大なるスティーブ・ジョブス、彼は俺の人生を色んな意味で変えた。今彼は素晴らしい世界に旅立ったんだ。この世界を首席で卒業したと俺は思うよ」スウィズ・ビーツ

「なんて悲しい日だ!俺はガキの頃、IICからアップルを使ってるんだぜ!? R.I.P.」ジョシュ・グローバン


「スティーブ・ジョブスは僕のヒーローだ。彼はこの世界を劇的に変えたよ。今まで誰も知らなかった素晴らしいクリエイティブ・ツールで私たちに平等な権力を与えてくれたんだから。僕のビジネスで行うことのほとんどは、彼が達成したことをモデルにしているんだ。'スティーブならどうするだろう?'って自問しない日はないだろうね」レッドフー(LMFAO)


「スティーブ・ジョブスの死は世界の大きな損失よ! 彼は毎日お目見えするようなエンターテナーではないけど、彼がこの世界に提供してくれたものは、彼の偉大なマインドを通して永遠に生き続けるわ。スティーブのことを考えずにアップルの商品を触れないわ!安らかに」ミシェル・ウィリアムス(元デスティニーズ・チャイルド)


そして、ビルボード・マガジンの編集長ビルウェーダーも敬意を込め、以下のコメントを残している。「アップルの前にも既にデジタル音楽を売り、それをPCや携帯で買えるとコマーシャルしていた会社もあった。アップルの凄さ(スティーブ・ジョブスの凄さだともいえるだろうけど)、それはアップルがそれらを全てエキサイティングで、シンプルで、簡単で、楽しいものに変えてしまったことなんだ。それ以前のデジタル音楽は数学の授業みたいに退屈だったのに、彼はそれをまるで休み時間に変えてしまった。スタイルとサブスタンス(本質)を切り分けて語る人がいるけど、ジョブスにとってその2つは同じなんだ。今日音楽業界はアップルと複雑な関係性を持っている。かつてのラジオとMTVのように。しかし、ジョブスの先見性と粘り強さが、今日私たちが知っているデジタル音楽への道を切り開いたんだ。彼の存在がなければ、音楽業界は違うものになっていただろうということに疑う余地はない。彼はアーメット・アーティガン、ジェリー・ウェクスラー、クライヴ・デイヴィス、ジミー・アイオヴィンといった先駆者たちと同じく、傑出した偉人なんだよ」


きっと彼がいなければ存在しなかった有名人やスターもいるだろう。世界と身近な私たちの生活を変えた偉大なるスティーブ・ジョブス、貴方を讃え、沢山の感謝を送ります。どうか安らかに。
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