伝説的ジャズ・ドラマー、フレディ・グルーバー死去、享年84歳

長年に渡って数々の名ドラマーの師匠であり続けた名ジャズ・ドラマー、フレディ・グルーバーが長い闘病の末11日ロサンゼルスで亡くなった。84歳であった。

<Drummer World>によれば、グルーバーはニューヨークのビバップ・シーンでキャリアを始め、故チャーリー・パーカーとも共演、伝説的ドラマー、バディ・リッチとは当時ルームメイトであり、長年の友人でもあった。

90年代にラッシュのニール・パートが自身のドラムスタイルを"再構築"するのに、彼が一役買ったことは有名で、2010年のラッシュのドキュメンタリー『Beyond the Lighted Stage』でも、グルーバーは当時のことを振り返って「ニールはとても頭の切れる奴だから、彼との作業はスムースだったよ。非常に楽しかった。教えていて頭を抱えることなんて無かったね」と話している。

他にも彼の弟子となったのは、フランク・ザッパ・バンドのヴィニー・カリウタ、ジャーニーのスティーヴ・スミス、チック・コリア・バンドのデイヴ・ウェックル、さらにジム・ケルトナー、ケニー・アロノフやアントン・フィグなど。<Jazz Times>が2004年に掲載した記事の中でも、「禅僧かヨーダのように、時にはスタンドアップ・コメディアンのように、無数の生徒達をより大きなドラミングの世界へと導いた。」とグルーバーの功績を讃える内容のものがあった。

2010年には名門シンバル・メーカーの<Zlidjian>からその生涯にわたる功績をたたえて栄誉賞が贈られた。

現在のところ公式な声明は届いていないが、世界中のドラマーやそれだけでなく、ドラムメーカー<Pearl>からも、ツイッターなどで哀悼の文が寄せられている。P!nk、シェール、ビリー・アイドルなどのドラマーである、マーク・シュルマンも、「我々は偉大なドラムの師を失った。私は彼から今まで2度も教えを請うたことがある。彼は私にとって師匠であり、大きなインスピレーションだった。」とツイートしている。偉大なドラマーが広めた技術や心意気は、これからも生き続けるだろう。心よりご冥福を祈る。
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