ブライアン・ウィルソン、『SMiLE』を振り返ると「ドラッグの記憶のせいで怖い」 

<Rolling Stone>誌が"史上最も偉大な未完成作"と呼んだビーチ・ボーイズの『SMiLE』が、ついに今週、超豪華『The SmiLE Sessions』としてリリースされる。しかしこの作品の制作当時、ブライアンはドラッグが原因で精神的に病んでいたこともまた有名な逸話だ。

2枚組のこのアルバム、『SMiLE』の完全形だけでなく「Brian Falls Into The Piano」や「Our Prayer」、「Dialog」、「The Elements:Fire Session」(ブライアンはこの曲の所為で近所の建物が火事になったのだと本気で信じていた)など貴重なアウトテイクも同時に収録されている。

ブライアンが<Spinner>に語ったところによるとこの「Fire」を振り返るのは今でも、ドラッグの思い出のせいで「ちょっと怖い」のだとか。

そのことがきっかけで精神を病んでしまったブライアンにとって、ドラッグに関する話題にはいささか居心地悪そうだが、とはいいつつも、作品のアウトテイクの曲間に時折メンバー同士の「そろそろアシッドが効いてきたんじゃない?」「いやあ、最高に気持ちいいよ」などの会話も収録してしまうあたりには、あまり抵抗がなかったらしい。

「当時の僕たちは、自分が一体どんなものに手を出してしまったのか、まだよく解ってなかったんだ。音楽に没頭しすぎるあまりドラッグを常にそばに置いてしまった」と語るブライアンは、特にドラッグに関する事件やきっかけは無かったが、67年に自らようやく「やり過ぎ」だと気付いたのだとか。他のメンバーたちが『SMiLE』のセッションで録音された奇天烈な作品群を発表するのを拒んでいたが、今回ブライアンは彼らの意見を聞く前にさっさとミックスなど作業を進めてしまったのだそうだ。

また、精神的不安を理由にツアーから引退するとの噂もあるが、来年最近リリースしたディズニーのカバー集のツアーを行う予定らしく、ひとまず否定。しかしビーチ・ボーイズ50周年記念ツアーの可能性については何も語らなかった。

『The SmiLE Sessions』はEMIから4枚のCD、LP2枚、バイナルのシングル2枚、さらに60ページのブックレット付きの豪華使用で発売される。


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