ミック・ジャガー、「Some Girls」のリイシュー盤を語る

1978年のアルバム『Some Girls』が、デラックス盤として昨年12月に再びリリースされたばかりのローリング・ストーンズ。同作には新曲や未発表曲といったアウトテイクも収められている。今回はリードボーカルのミック・ジャガーが、<Spinner>とのインタビューに応じてくれた。

Spinner: アウトテイクも収めた今回のデラックス盤には、ブルースやカントリーといった曲も多いですね。
ミック・ジャガー: そうだね。ブルースが3曲と、カントリーが2曲入っている。(オリジナル版の制作)当時、「So Young」のようにほぼ完成していたものもあれば、「When You're Gone」や「Don' t Be a Stranger」のようにほとんど完成していなかったものもあった。「Keep Up Blues」に至っては、何もできていなかったね。当時、本当に完成されていたものはごくわずかだったんだ。

「Claudine」の歌入れは大体できていた。「Do You Think I Really Care?」は半分くらいかな。この曲は同じ序奏部を何度も繰り返していたから、新たな部分を付け加える必要があった。カントリー・ナンバーの「No Spare Parts」はアイデアの段階で詩がほとんどなかったから、LAからサンアントニオまでドライブしながら、曲を書いたよ。

S: 今回のリイシューを決めたのはなぜですか。何かのアニバーサリーというわけでもないですし。
ミック: 今回の「Some Girls」も、そして「Exile on Main St.」のリイシューもアニバーサリーとは関係ないよ。アウトテイクがあるのは知らなかったんだけど、いくつか存在することがわかったってわけさ。「Some Girls」は常にお気に入りの作品だね。「Exile...」とはかなり異なるよ。

S: 当時人気を博した曲は、パンクに影響を受けたものが多かったですよね?
ミック: そうでもないよ。「Miss You」も「Far Away Eyes」もそうじゃない。「Some Girls」はブルースみたいなものだね。ハーモニカとスライドギターもあるしさ。アティチュードとしてはパンクかもしれないけど、音楽はそうじゃない。もしかしたら少しは(パンクの要素も)あるかもしれないけど。

S: 「Miss You」はかなり違う感じのナンバーですよね。この曲についてはメンバーが受け入れるかどうか、意見が分かれていたようですが。
ミック: 反対したメンバーはいないと思ったけどな。誰も覚えていないんじゃないか。何らかの記憶があったと言うのなら、おそらくそれはウソさ(笑)。チャーリー(・ワッツ)はこの曲が好きなんだ。本当に素晴らしいベースラインがあるからさ。メンバーからはすぐに受け入れられた曲だと思ってるよ。

S: この作品にはロニー(・ウッド)がフルメンバーとして参加しましたが、どうでしたか? レコーディングへの影響は?
ミック: もちろん、影響はあったよ。前作(1975年の「Love You Live」)ではギター担当の入れ替わりが激しかったけど、「Some Girls」では違ったから、(ロニーの)オーディションみたいなものだったね。この作品では限られた人間が、同じ場所で10曲作るのに神経を注いでいた。2年間をかけて3つのスタジオでやった、みたいなのとは違う。10曲だけだったから、パッ、パッ、パッとできたよ。最終的にはとても面白い作品ができたから、楽しかったな。

S: 当時は、キースがヘロインの問題を抱えていましたね。セッションにも影響はありましたか?
ミック: 覚えてないな。スタジオでの緊張はなかったね。俺たちはただ、グズグズせずにやるべきことをやっていた。

S: 「Beast of Burden」のコーラスはそれについてですか?
ミック: 違うと思うよ。作り話じゃないかな(笑)。人は話をでっちあげるのが好きだからね。

S: この曲には、サム・クックの「Bring It on Home」にも通じるエモーショナルな雰囲気がありますね。
ミック: そうだね。芝居がかった感情を表現できる類の曲だ。もし「これはパンクの曲だ」なんていう奴がいても、俺は(皮肉を込めて)「そうだね」って言うさ。さっきも言ったけど、パンクなアティチュードはあるかもしれないが、これはソウル・ナンバーなんだ。

ローリング・ストーンズ「Beast of Burden」(1978年)

S: フランスでレコーディングをスタートさせ、ニューヨークで終えたのは意外なことでしたか?
ミック: アルバムはあくまでもニューヨークにインスピレーションを受けたんであって、フランスじゃない。(フランスを連想させる)アコーディオンだって使われてないだろ?

S: 人々は今もなお、当時のニューヨークに魅了されている気がします。政治や社会、スタジオ54(かつて存在したNYの伝説のディスコ)、そして(NYにあったライブハウス)CBCGと。
ミック: ああ。当時はあまりにもいろんなことが起きていた。音楽的にもね。パンクやダンス、そしてヒップホップも誕生したころさ。ニューヨークについての興味深いドキュメンタリーも何本かあったよね。当時はとにかく活気があったし、目まぐるしく変化していた。

ローリング・ストーンズ「When The Whip Comes Down」ライブ映像(1978年)

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Mick Jagger,Keith Richards,Brian Jones and Charlie Watts on Jun,1964.

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Mick Jagger visited the court for divorce mediation on May 3,1979 in London,England. 

Mick Jagger,Keith Richards,Charlie Watts and Ron Wood at the 100 Club on Feb 24,1986 in London,England.

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Ron Wood married Jo Howard.Charlie Watts,Ron Wood,Jo Howard and Keith Richards on Jan 3,1985.

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