グリーン・デイなどを擁した西海岸の最重要パンクレーベルLookout! が閉鎖

オフィシャルな発表はまだされていないが、グリーン・デイなどを擁した西海岸最重要パンクレーベルLookout!が閉鎖した模様だ。
既に2006年から新譜のリリースを廃止していた同レーベルだが、今回の閉鎖に伴い、さらに全てのデジタル配信もストップしてしまったとのこと。これに当惑したファンたちに回答する形で、レーベル看板アーティストの一人、テッド・レオは次のように説明した。「Lookout! がデジタル配信の運営もストップしてしまったから、一時的に配信サービスは行えないんだ。でもレーベルは店を畳む前に全てのアルバムの権利を僕に譲ってくれたから、今後は自分のレーベルか、もしくは誰かとまたライセンス契約して配信を再開するよ」さらに今回のレーベル閉鎖に関して「もちろんLookout!がなくなってしまうのは残念だけど、逆に考えればこれからは自分の作品は自分でコントロールできて、売り上げは全て直接バンドのものになるわけだから、ポジティブにも捕らえているよ」とも話している。

1987年カリフォルニアのバークリーにて創業したLookout!は、すぐさまパンクシーンで最も重要なレーベルとなり、グリーン・デイと契約して彼らの最初の2枚のアルバムをリリースした。昨年11月、創業者のラリー・リヴァーモアは当時を振り返り、「彼らのアルバムは何万枚も売れて、正直どんなメジャーレーベルが支払うよりも多額な金をバンドには支払っていたよ。ツアーを重ねるうち彼らはどんどん自分たちでまかなえるくらい稼ぐようになっていった。草の根的なパンクシーンでは滅多に無いことだったんだよ。そして数ヶ月後に2枚目のアルバムがリリースされると、最初にプレスした1万枚はたったの1日でソールドアウトしたんだ。もちろん印税レベルの話ではあるけれど、我々は大ヒットを飛ばしたんだ」と自身のブログに書いていた。

一時は18人ものフルタイムのスタッフを抱え、1000万ドル者売り上げを誇ったLookout!だったが、グリーン・デイがメジャーのリプライズと契約し、バック・カタログを全てそのレーベルに移してしまうと、経営は次第に困難となっていき、何人かのスタッフを解雇しなければならない程だったという。ベーシストのマイク・ダーンはこれに対して「10年以上前の話しだし、こういうことをしたのは何も僕らが初めてではないんだよ。僕らは、Lookout!とただの握手で交わした契約に対して、それ以上の貢献をレーベルにしたと思っている」と話している。

なお、スクリーチング・ウィーズルやオペレーション・アイヴィ、エネミー・ユーなどのバンドも、既にバック・カタログを同レーベルから譲り受けている。

リヴァーモアは今回の閉鎖について次のようにツイートしている。「夢へのレクイエム(鎮魂歌)? いや、もしかしたらとっくの昔に終わっていたものに、ついにケリをつけただけなのかもしれないね...」


■関連リンク
アデルの成功にみるインディーレーベルの先進性
iPodのもたらした10項目
続きを読む