ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノン、グラミー賞批判の姿勢を維持

グラミー賞への批判、そしてウイスキー会社ブッシュミルズとのタイアップがボン・イヴェールの売名行為だと批判するザ・アヴァランチーズとの対決を経て、ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンは自分の発言に関する事実関係をはっきりさせようとしているようだ。
トロントのCBCラジオネットワーク上の番組「Q」で司会者ジャン・ゴメシとインタビューを行ったヴァーノンは、グラミー賞がアーティストのクオリティを下げてしまっていると、<ニューヨークタイムズ>に対して語ったことについて言及した。

ヴァーノンは「全ての自分の発言に責任を持てるよ。僕は音楽が表現であり、旅であり、自分探しの手段であると信じている。だから音楽や音楽を作ることに対する業界の考え方には、少し気おくれしてしまうところがあるんだ。自分が間違っているとは思わないよ。例えばマイケル・ジャクソンは最高だし、みんなが愛している人物だけど、彼の成功はやや異常だったと思うし、彼自身のためにもならなかったのは明らかだ。この業界のシステムは個人的には凄く奇妙に思えるけど、みんなはそれがいいと思っている。どういう訳かそういう音楽がトップ40にいる。僕はここにじっとして黙っているわけにはいかない」とコメント。

グラミー賞に関するジャスティン・ヴァーノンの問題提起は、<ニューヨークタイムズ>のインタビュー内で言及されていたが、同紙はこの発言をボン・イヴェールがグラミー賞で最優秀新人賞を含む4部門でノミネートされた翌日に発表されたため、ヴァーノンは現在微妙な立場に置かれてしまっており、ましてや2月12日の授賞式本番で実際受賞してしまった場合、状況は更に難しくなるだろう。

ヴァーノンは「僕は高校でアメリカンフットボールとバスケットボールをやっていて、勝利することは素晴らしいことだと思った。でも、音楽で勝利しても何と言うか、'ごめんなさい結構です'って思ってしまうよ」とラジオのインタビューで答えている。

ちなみにヴァーノンがもし受賞して「ごめんなさい」と言うことになれば、これは彼にとって初の謝罪的な言動ということになる。彼はこれまでのグラミーに対する攻撃的な姿勢、ウイスキー会社への音楽の提供、そして<The Daily Swarm>が明らかにしたワークアウトビデオでの汗だくの姿に関しては、謝罪する姿勢を全く示していない。


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