失敗に終わったキッスのコンセプトアルバムに映画化の可能性!?

映画「スパイナル・タップ」で古代をテーマにした仰々しいメタルソングが歌われる3年前の1981年、キッスはアルバム『エルダー~魔界大決戦』を発表した。この作品は中世をテーマにしたコンセプトアルバムだったが、2006年に<Q Magazine>上で発表された「最低のアルバム50」で46位にランクインしたことからも分かる通り、失敗作として知られており、当時映画化される予定も結果的にされず、このアルバムに伴うツアーすら行われなかった。しかし今回、イギリス人の映画監督がキッス最大の失敗作と言われるこの作品の映画化を狙っていることが明らかになった。

<Blabbermouth.net>の報道では、ミュージシャン/作家/自主映画監督として知られるセブ・ハンターがスウェーデンの<Metalshrine>に対し、「低予算でコンセプトのしっかりした大衆受けのする作品としての製作に興味がある」と語ったことが明らかになった。

ハンターは「世紀末後の世界のロードムービーのようなコンセプトとして作り直したけど、印象的な部分やキャラクターはそのまま残して、大まかなストーリーも同じか、最低でもみんなに知られている部分は崩さないつもりだ。同じ内容になるけど、少年が旅に出る勧善懲悪のストーリーという意味では古いスタイルと言えるね」と語っている。

ハンターが製作に入るためには資金面をクリアしなければならず、キッスのファンからの援助を期待しているが、ハンターはキッスから訴えられる可能性も示唆している。

ハンターは「僕たちは彼らの作品の中の過去の遺物を新しい形で復活させようとしているのさ。僕たちは敬意を持って取り組んでいるし、彼らの許可を得たいと思っているよ。キッスには僕たちに将来性を感じてもらいたい」と続け、訴訟好きで有名なジーン・シモンズに今回は訴え出るべきではないと説明している。

もし自分はこのアルバムの大ファンだという場合は、春に出版される「エルダー~魔界大決戦:キッス史上最大の失敗作の非公式記録」を読みながら、映画化を待つのが良いだろう。

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