スウェーデン版は一度しか観ていないんだ...『ドラゴン・タトゥーの女』記者会見レポート

31日、本年度のアカデミー賞5部門にノミネートされた大注目作『ドラゴン・タトゥーの女』の記者会見が、都内会場にて開かれた。登壇したのは、2年ぶり3度目の来日となるデヴィッド・フィンチャー監督と、初主演にしてオスカー主演女優賞にノミネートされたルーニー・マーラ。2月10日の日本公開を前に、集まった大勢の報道陣の質問に答えた。

前作『ソーシャル・ネットワーク』では主人公マーク・ザッカーバーグの元カノ役として登場したルーニー、今回再びフィンチャー監督とタッグを組んだ本作では、主演リスベック役としてまさに体当たりのハードでパンクな演技を見せ、全米でも大きな話題になっていた。が、今回の会見で垣間見えた素顔の彼女は、緊張もあってか、役柄とは反して繊細でシャイで優等生な雰囲気。報道陣からの「ファッション・アイコンとして注目されているその心持ちは?」との質問に対しても、「あまり考えないようにはせずに自分なりの生き方を続けています」と少し照れながら回答。そのギャップにまたグッときた輩も多かったのでは。

元々、本作の原作は、全世界で6,500万部を売り上げたスウェーデン産の大ヒットミステリー小説。すでにスウェーデンでは全三部作とも映画化されており、批評家からの評価も高い。原作もあって、一度映画化もされ、すでに高い評価をおさめている作品を取り上げるのは監督にとってかなりのプレッシャーだったのでは?

フィンチャー監督:実はスウェーデン版(映画)は一度しか観ていないんだ。本作を監督するにあたっては、何よりも自分が実際に原作を読んだときに感じたことを忠実に描くように心がけたんだ。だから、あえてスウェーデン版との違いをつくろうとして作った訳でもないんだよね。

一方、リスベット役を演じたルーニーにとって、本作・本役を引き受けることになった理由は何だったんだろうか?
ルーニー:原作を読んでリスベットのことを好きになり、また彼女に色んなかたちで共感したの。人生の中で、周りに誤解される、のけものにされる、と感じることは誰にでもあることだと思んだけど、特にその点で共感できたわね。

映画の冒頭から鳴り響くレッド・ツェッペリン「移民の歌」(トレント・レズナーとカレンOのカバー)とそのオープニングロールの映像美にも注目が集まっているが、この意味深なイメージ映像は何か作品の謎を解く鍵を握っているのだろうか?

フィンチャー監督:これはリスベットの悪夢をイメージしているんだ。まず曲が決まり、これをタイトルシークエンスに使おうと決めた後、ティム・ミラー(Blur Studio創立者でクリエイティブディレクター)に、リスベットの悪夢を映像化してほしいと依頼したんだ。それは抽象的でも、滑稽でもいい。体からいろんなものが出てくるようなもの。黒い漆がにじみ出てくるようなもの。というお願いをしたんだ。

本作は、全三部作小説の第一作目が下敷きとなっている。ということは残り2作品の構想もそろそろ?
フィンチャー監督:まずはたくさんの人に観てもらわなければ2作品3作品と続けられないから、すごく大勢の人に観てもらわないとね!

映画『ドラゴン・タトゥーの女』は、2月10日(金)TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー。

(取材・文:AOLセレブリティ編集部、写真:Hiromi K)

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