米代理店、SXSWでホームレスを利用した新デジタル・ビジネスを敢行

印刷物が世のメディアとして主流であった長い間、ホームレスたちはストリートでニュースペーパーを売り歩いて稼いでいたし、印刷会社は企業精神を促進させるためにその印刷物を生み出していた。しかしどうやら近頃、事情が変わってきたようだ。

現代はデジタルの時代だ。それに伴い、ニューヨークを拠点とする広告代理店Bartle Bogle Hegartyは、この従来のモデルをアップデートさせたのである。そして、来るSXSW開催中のオースティンでそれを初めて実現させようというのだ。

イベント期間中、ボランティアのホームレスは、MiFi(モバイルWi-Fiルーター)デバイスを片手にダウンタウンを歩く。そして彼らのデバイスを使ってインターネットに接続したい人たちが、彼らに現金かペイ・パルでお金を払って利用するという仕組みだ。

この企画に参加者するホームレスは全員、Front Steps Shelter (地元の 非営利的団体)に登録されており、プログラムによって管理されている。しかし、今回の企画敢行には賛否両論の声が上がっているようだ。

「このしっかりとしたアイディアはとても実用的なものである。しかし私はこの現状がいささか暗黒郷のようであると感じてしまう」<ニューヨーク・タイムズ>のデイヴィッド・ギャラガー氏。

「インフラが変わったからといって、人間までもがインフラになるでしょうか?」と、<Read Write Web>のジョン・ミッシャル氏。

「ホームレスの彼らにとって大切なのは、社会的な役割と日々の収入です。ストリートニュース・ペーバーのモデルが新たな形でアウトプットされる、それだけのことです」代理店 Bartle Bogle Hegartyのサニール・ラディア氏。

さて、この新しいモデルが敢行され、普及され、次々に類似した新しいビジネスのモデルが生み出される時、私たちにどのような未来が待っているのだろうか。


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