デヴィッド・グエッタはマイケルを越える存在になりえるか?

EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が主流となっている現在のダンス・ミュージック・シーンで、最大の人気を誇るフランス人DJデヴィッド・グエッタ。彼のトラック「Titanium feat. Sia」が現在ビルボードのダンス/クラブ・チャートに28週連続でチャートイン、過去30年で最も長い間チャート入りしている楽曲となった。

これは1983年に36週をマークしたマイケル・ジャクソンの『Thriller』に次ぐ大記録であり、グエッタは音楽シーンにおいて偉業を成したと誰もが認めるべき事実である。ちなみに、ビルボードチャート史上最長記録は、1976年にリリースされたケリー・マリーの「Feels Like I'm In Love/Loving Just For Fun」であるようだ。

グエッタは現在全米中を席巻しているヨーロッパ産ポップ・ハウスの代表的存在である。ニッキー・ミナージュ、リアーナ、ファーギー、アッシャー、LMFAOなどのアーティストをフィーチャリングしたパーティ・トラックはクラブでもラジオでも連日プレイされ、鋭いシンセ音に四つ打ちのベースライン、そしてブレイク直前にじっくりと "タメる" という、ややお決まりの曲構成ではあるが、リスナーには熱狂的に迎えられている。

彼の他にもその弟子筋にあたるアフロジャック、マーティン・ソルベグ(マドンナがリリースした新しいアルバム『MDNA』のブレイン)、キャルヴィン・ハリスなど、現在ヨーロッパDJ勢の人気は大変な盛り上がりを見せており、アメリカのR&B、ヒップホップ、ポップアーティストたちを巻き込んで大きな流れを生み出しているのだ。

しかし、もしもこのままグエッタの勢いがさらに増して、例えばもしグエッタがこのまま『Thriller』の記録を塗り替えるようなことが起こったなら、その認知や音楽への貢献という意味でマイケルのプロデューサー、クインシー・ジョーンズと並ぶような存在になるということだろうか?音楽家としての立ち位置や役割、音楽性の違いなどあり、単純に並べて比較することは出来ないだろうが...。

どこの音楽誌でも "EDMがブレイクした理由" といった特集が組まれている昨今、EDMが現在の音楽シーン全体を大きく象徴するジャンルであることは間違いない。今月の初頭ラスベガスで開催された "Electric Daisy Carnival" では実に30万人もの来場者を記録するなど、その勢いは今や圧倒的。はやり廃りの激しいダンスミュージックとは言われてはいるが、しばらくはこのEDMムーブメントが鎮火することはなさそうな予感がする。この新しいジャンルが今後の音楽シーンにおいてどう変容していくのか気になるところだ。

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