EUの理系女子増加キャンペーンが大ゴケ! 格差反対CM自体が何気に一番セクシスト!?

今年の春、人種差別反対の狙いで制作したCM自体が人種差別的だと批判され、数日で配信中止になるというトホホな出来事があったEU広報。そのニュースはどうやら今回の「科学は女の子のもの!」制作担当者に届かなかったようで... 。
「科学者はみんな白衣を着た年配の男性である」というイメージを払拭し、若い女性がもっと理系の分野に興味を持ってくれるように、という願いを込めて作られたというこのCM。理系研究職に就く女性が少ないと危機感を持った欧州連合(EU)が今月22日に立ち上げた3年越しのキャンペーンの一環です。

その狙い自体は良いことなのですが、前回の人種差別反対CMと同様、そのメソッドがちょっといただけないと世界中で話題に 。発表した直後から一般だけではなく、学術誌ネイチャーの編集者(女性)などのサイエンスコミュニティからも、痛烈な皮肉・批判のツィートが炸裂

「Science: It's a girl thing」(科学は女の子のもの!)というこのキャンペーン、第一弾のYouTubeビデオの見出しはこんな調子で書かれています。(ちなみに、"It's a girl thing!"というフレーズは、かしましい感じで女の子同士が「ねー、女の子にしか分からない事よねこれは!」という意味を込めてよく使います。)

「科学は女の子のもの!
コスメでも化学でも、ファッションでも生物学でも、リズムでも電子工学にしても、女の子には科学分野で活躍する才能があるんだから。さあ実験ゴーグルをつけて、科学を今までと違う目で見ましょ!!!」

EU広報がどうやって女の子に科学をおすすめしてくれるのかは、ビデオをご覧下さい。

なぜ年代が80年代なのかはおいておくとして、どうやら全ての女の子は口紅とメークとハイヒールとファッションとピンクが大好きで、それらをかけてミニスカートを足し投げキッスをすると、元素周期表の一番始め、水素の記号Hが楽しくなる、という数式のようです。

一般に女性は科学分野が苦手、という固定観念を減らすために作られたというこのCM。それが究極のステレオタイプばかりで作られているのは皮肉を通り越し笑えますが、キャンペーンは大真面目に向こう3年、EU加盟27カ国で実施されるそうです。そうした観念を持つ男性群もキャンペーンの対象にしている、と欧州委員会(European Commission)のモイラ・ゲーガン・クイン(Maire Geoghegan-Quinn)研究・イノベーション・科学担当委員(女性)はブルッセルで述べましたが、これは若い男の子に受ける内容でしょうか!?

科学が実際に好きな女の子の頭を爆発させそうなこのCMですが、キャンペーンが批判を受けこれからどうなるのか良くも悪くも楽しみではあります。

欧州委によると、EU加盟国全体では学士号修了者の半数以上を女性が占め、修士学生の過半数も女性ですが、博士号取得者では45%に、研究職になると1/3に減ります。工学系の職業に就く女性は分野全体の25%ほどで、理系の職業では約40%。しかし人口面では半数以上が女性。アメリカや日本よりは高い数字ですが、これからの欧州経済発展には研究者の増加が欠かせない状況なので実施するキャンペーンだそうです。

それだけ大事な政策の一環なら、もう少し批判されないようなCMを科学的に研究して作ったほうがいいのでは...?と思うのは筆者だけでしょうか。

Science: It's a girl thing フェイスブックページ
欧州委員会Science: It's a girl thing 公式ウェブサイト

記事元:HuffPost, SiliconRepublic, EUROPA
関連記事:Washington Post

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