NASA無人探査機が火星に着陸! 管制センターが「恐怖の7分間」を乗り越えた瞬間

米東部時間6日未明、NASAの無人火星探査機「キュリオシティ(Curiosity)」が、36週間、約5億7千万キロの旅を終え、火星への着陸に成功しました。その際の、NASA管制センターでの様子と、NASAが公開したローバー着陸のCGシミュレーション映像をお届けします。

着陸は容易ではありませんでした。大気圏突入から降下、そして着陸までを"EDL(Entry, Descent, and Landing)"と呼びますが、そのプロセスで過去にない困難な作業が要求されたため、NASAのエンジニアはキュリオシティのEDLをいつしか「恐怖の7分間(7 minutes of terror)」と呼ぶようになりました。

アメリカでは、「失敗する可能性のほうが高いだろう」とまで言われていた「恐怖の7分間」をクリアできた瞬間のこの映像から、関係者の喜びと興奮がうかがえます。

キュリオシティは過去最大の探査機で、全長約3メートル、重量は900キロあり、小さなSUV自動車ほどの大きさです。火星に接近した時点での速度は、時速13,000マイル(約20,920キロ)でした。火星の大気が、キュリオシティを積んだカプセルの速度を時速900マイル(約1,450キロ)に落とした時点で、超音速パラシュートが開き、さらに減速。しかしそれでも、壊れずに着地するにはまだ降下速度は速すぎます。

その後パラシュートとカプセルが切り離され、ロケット噴射機能が作動。逆噴射して減速しながら、地上約20メートルまで降下し、そこから「スカイクレーン(sky crane system)」がワイヤーを使って、探査機を赤い惑星にそっと下ろしました。この一連の作業は、今までになく重い探査機を軟着陸させる初めての試みでした。

NASAによると、着陸が実際に記録されたのは、東部時間午前1:30を少しまわった時。遅い時間に関わらず、米国中で着陸パーティが開かれ、NASAの中継を多くの人が息を呑んで見守っていました。着陸成功後、あちこちで拍手が聞こえたのは言うまでもありません。

オバマ大統領は、「アメリカ合衆国は今夜、火星で歴史を作った。」と声明を発表、NASAのスタッフを祝福するとともに、彼らに感謝の意を述べました。これからのキュリオシティの発見を楽しみにしている、とも。

<キュリオシティがツイートした火星の写真>


キュリオシティはこれから少なくとも2年間、火星の土壌や大気を分析して炭素や窒素、酸素などの痕跡を探し、映像やデータを地球に送信します。

火星のキュリオシティから送られてきた画像の数々は、こちらのNASAミッション情報ページで見られます(ジョーク写真も入っています)。

また、キュリオシティのツイッターやフェイスブックページもあり、ローバー自らのつぶやきを聞くこともできます。「私と私の影...とシャープ山。火星のゲール・クレーターの真ん中の、標高3マイルの山の景色」などとつぶやき、写真を投稿したりしているので、興味のある方はフォローしてみては?

<キュリオシティのつぶやき>
キュリオシティのTwitter@MarsCuriosity
キュリオシティのFacebookwww.facebook.com/MarsCuriosity

記事元:HuffPost ScienceNASA.gov

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