リンキン・パークの新作ミュージックビデオについて、マイク・シノダが語る
数多くのバンドがデジタル時代に上手く適応できていないが、リンキン・パークは新たなテクノロジーを受け入れるだけではなく、それをバンドにどう活かすかについて積極的だ。

今年6月にリリースした『LIVING THINGS』はビルボート1位に輝き、彼らは5枚連続で全米1位を獲得したことになったが、その後Open Labsとデルとパートナーシップを結び、音楽用ソフトMusic OS(リンキン・パーク・エディション)を開発。これは音楽制作、そして音楽の共有や整理をより簡単にするソフトだ。
さらに、今回発表されたアルバムからのセカンドシングル「ロスト・イン・ジ・エコー」では、視聴者とのインタラクティブ環境の構築というコンセプトを打ち出し、Facebookを通じて視聴することで、自分のプロフィール写真がビデオ内に組み込まれるシステムが導入された。これはwww.lostintheecho.comからチェックすることが可能だ。
このように進化を続けるリンキン・パークについて、メンバーのマイク・シノダがインタビューで回答した。
非常に面白いコンセプトのビデオですが、そこに至った経緯は?
ミュージックビデオについて会話している中から生まれたんだ。ミュージックビデオはここ数年何の変化もない。ちょっとしたストーリーがあって、演奏があって。それだけだ。何も新しくない。OK GOとかK-popの作品がちょっと面白いなと思えた程度だ。でも俺たちは全然違う感じで、ミュージックビデオというフォーマットを真剣に壊したいと思ったんだ。
このビデオではFacebookを通じてインタラクティブに視聴者が参加することができます。Facebook上に4,500万人のファンを持っていますが、ファンとの結びつきはかなり強いんじゃないですか?
凄いことだよ。このテクノロジーを使ってファンをどう取り込むかについて考えたんだ。4,500万人という数は俺たちが把握しようとしても無理な大きさだからね。バンドはソロアーティストよりもファンを得にくい。というのは、もしバンド内の誰かが好きじゃなかったら、ファンにはならないからね。だからウチの場合は6人分ファンを失う可能性があるってことだよ(笑)。でもラッキーなことにFacebookには沢山のファンがいて、俺たちはファンの数では全体で16位らしい。Facebookはファンとのコミュニケーションツールだね。最初はあまりやらなかったけれど、ツイッターもそうだ。あと、俺たちは「今日のランチはこれ!」みたいなことを言うタイプじゃなかったけれど、Instagramが登場してからは結構ハマっていて、色々面白いなと思う出来事や物を紹介している。
新しいテクノロジーに対して常に前向きに取り組んでいますよね。
年老いた人が、「私はATMにお金を入れたりしないぞ。この箱からお金が無くなったらどうなってしまうんだ!」みたいに考えるのを知っているから、俺たちはその逆であろうと思っているんだ。新しいテクノロジーを恐れるのではなく、むしろ最前線に行ってやろうってね。勿論、俺たちに何が適しているのかを見極める必要はある。俺たちが取り入れるものは偽りのないリアルなものでなければならない。アプリケーションでもサービスでも、しっかりと時間をかけて理解しなければ、俺たちにとって良いものなのか分からないだろ? 俺たちは単純に未来を追いたいわけじゃない。沢山テストをして、自分たちに何が一番適しているのかを判断するんだ。面白そうなものに対してはそういう姿勢でいるよ。
その結果、今回のビデオは新鮮で一味違った作品になりましたね。
ありがとう。俺たちはビデオにしろ、ライブにしろ、そしてアルバムにしろ、何かを面白く学べるはずだと思って取り組んでいる。今回のビデオは新しいことに挑戦したけれど、次はこうはならないだろう。進化したものになるはずだ。例えば今回のビデオはFacebookとFlashが無ければ楽しめない。だから次はそれらが無くても楽しめるような作品にしたいね。
「ロスト・イン・ジ・エコー」のトレーラーはこちらから
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さらに、今回発表されたアルバムからのセカンドシングル「ロスト・イン・ジ・エコー」では、視聴者とのインタラクティブ環境の構築というコンセプトを打ち出し、Facebookを通じて視聴することで、自分のプロフィール写真がビデオ内に組み込まれるシステムが導入された。これはwww.lostintheecho.comからチェックすることが可能だ。
このように進化を続けるリンキン・パークについて、メンバーのマイク・シノダがインタビューで回答した。
非常に面白いコンセプトのビデオですが、そこに至った経緯は?
ミュージックビデオについて会話している中から生まれたんだ。ミュージックビデオはここ数年何の変化もない。ちょっとしたストーリーがあって、演奏があって。それだけだ。何も新しくない。OK GOとかK-popの作品がちょっと面白いなと思えた程度だ。でも俺たちは全然違う感じで、ミュージックビデオというフォーマットを真剣に壊したいと思ったんだ。
このビデオではFacebookを通じてインタラクティブに視聴者が参加することができます。Facebook上に4,500万人のファンを持っていますが、ファンとの結びつきはかなり強いんじゃないですか?
凄いことだよ。このテクノロジーを使ってファンをどう取り込むかについて考えたんだ。4,500万人という数は俺たちが把握しようとしても無理な大きさだからね。バンドはソロアーティストよりもファンを得にくい。というのは、もしバンド内の誰かが好きじゃなかったら、ファンにはならないからね。だからウチの場合は6人分ファンを失う可能性があるってことだよ(笑)。でもラッキーなことにFacebookには沢山のファンがいて、俺たちはファンの数では全体で16位らしい。Facebookはファンとのコミュニケーションツールだね。最初はあまりやらなかったけれど、ツイッターもそうだ。あと、俺たちは「今日のランチはこれ!」みたいなことを言うタイプじゃなかったけれど、Instagramが登場してからは結構ハマっていて、色々面白いなと思う出来事や物を紹介している。
新しいテクノロジーに対して常に前向きに取り組んでいますよね。
年老いた人が、「私はATMにお金を入れたりしないぞ。この箱からお金が無くなったらどうなってしまうんだ!」みたいに考えるのを知っているから、俺たちはその逆であろうと思っているんだ。新しいテクノロジーを恐れるのではなく、むしろ最前線に行ってやろうってね。勿論、俺たちに何が適しているのかを見極める必要はある。俺たちが取り入れるものは偽りのないリアルなものでなければならない。アプリケーションでもサービスでも、しっかりと時間をかけて理解しなければ、俺たちにとって良いものなのか分からないだろ? 俺たちは単純に未来を追いたいわけじゃない。沢山テストをして、自分たちに何が一番適しているのかを判断するんだ。面白そうなものに対してはそういう姿勢でいるよ。
その結果、今回のビデオは新鮮で一味違った作品になりましたね。
ありがとう。俺たちはビデオにしろ、ライブにしろ、そしてアルバムにしろ、何かを面白く学べるはずだと思って取り組んでいる。今回のビデオは新しいことに挑戦したけれど、次はこうはならないだろう。進化したものになるはずだ。例えば今回のビデオはFacebookとFlashが無ければ楽しめない。だから次はそれらが無くても楽しめるような作品にしたいね。
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