エジプト 王家の谷に古代のセレブ!? 初の王族でない女性墓、3千年ぶりに棺を開けた瞬間

東京では上野の「ツタンカーメン展」と六本木の「大英博物館 古代エジプト展」が同時期に開催され、"エジプト"ブームで盛り上がっていますが、ツタンカーメン王の墓がある王家の谷では、今日も発掘作業が行なわれています。この谷で一番最近、今年になって発掘された、日本ではあまり知られていない女性の墓の貴重な映像をご紹介します。Tagesschau vom 22.01.2012

偶然に見つかった古代エジプトの歌姫は、3千年近くそこで静かに眠っていました。

王家の谷は、エジプト、ルクソールのナイル川西岸にある岩窟墓群のことを指しますが、今まで24の王墓を含む64の墓が発見されています。それぞれの墓には"Kings' Valley"の頭字語でKV1~KV64という名前がつけられていますが、彼女の墓、KV64は「間違って」発見されました。

エジプトとスイスの考古学者グループは、もっと有名なトトメス3世の墓、KV34につながる経路を調査中だったのですが、たまたまその脇にあった軸路にこの墓を発見したのです。

KV64が大変重要な発見だったのは、王家の谷では初めて、王家の人間でない女性の墓だったからです。(男性の墓はこれまでにもありました。) しかも、彼女の入っていた棺は、驚くほど損傷が少ないものでした。

彼女の名前は、ネフメス・バステト(Nehmes Bastet)。名前がバステトというのは、猫の女神バステトに守護されていたのだろうということです。

<女神バステト>
木製の飾り額などの出土品から、彼女は古代エジプトの最も重要な史跡の一つであるカルナック神殿で、太陽神アメン=ラーをあがめ歌った歌手だったという結論が出ました。つまり古代エジプトで一番いいアリーナでコンサートをしたセレブ...3千年前のガガ様です。

木製のサルコファガス(この場合内棺)は黒塗りで、象形文字で装飾されており、古代エジプト第22王朝(おおよそ紀元前945〜712年)の、アメン大司祭の娘だったとあるそうです。CTスキャンなどの調査によると、身長は約155センチでした。ツタンカーメン王は165センチでしたから、それを考えるとスラッとした美女だったのでしょうか。

さらに興味深いのは、KV64がリサイクルされたらしい墓だということ。墓の中にあった遺物を見ると、第18王朝時代に作られた墓が約400年後に使われたと推定されるとか。もともとこの墓所が誰のものだったかはまだ分かっていません。

彼女の生きた時代には、歴代のアメン大司祭がテーベ(現在のルクソール)を支配して独立国家を持っていました。その強大な権力のために、王家の墓に家族を埋葬することが出来たのでは、とエジプト考古省の調査責任者が述べています。

スイス、バーゼル大学の調査・発掘グループのリーダーの一人、スザンヌ・ビックル博士のインタビュー(ドイツ語)と、3千年近くの時を経て、きれいに保存されたミイラの棺が開けられる様子を見られる、希少なビデオです。ここまでそっくりしているものは珍しいとか。女神バステトが美しい歌姫を、本当に守っていたのかも知れません。

記事元:HuffPost WorldBBC NewsUniversity of Basel via videoportal.sf.tv

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