トランスフォーマーとG.I.ジョー、パシフィック・リムとゴジラが共演!? (杉山すぴ豊)

「アベンジャーズ」の大成功が、ヒーロー映画の作り方・あり方に与えた影響はいくつかあると思うのですが、 いわいる"クロスオーバー"を映画ビジネスで実現した、ということが一番すごかったのではないでしょうか?

クロスオーバーというのは、アメコミ(アメリカン・コミック)の中では、ポピュラーな物語手法です。アメコミは、出版社が、キャラクターの権利を持っており、同じ世界観の中で活躍している、という前提で、お話が語られるので、ヒーロー同士が共演したりすることが可能です。だからアイアンマンとキャプテン・アメリカが一緒に戦ったり、スパイダーマンとファンタスティック・フォーが友だちだったりするわけです。


ただ、このやり方は1つ1つの作品(ヒーロー)が成功してこそ成立するわけで、コミックよりも、お金や手間、時間がかかる映画で、これをやるというのは、相当大変だったでしょう。もちろん映画にも、こういう事例はなかったわけではなくて、例えば2大凶悪宇宙人が戦う「エイリアンVSプレデター」や、2大ホラーキャラが"恐"演する「ジェイソンVSフレディ」、さらに日本では「アベンジャーズ」よりも48年前に! それまで個々の作品で主役をはっていたゴジラ、ラドン、モスラがタッグを組んで宇宙からの脅威=キング・ギドラを撃退する、というクロスオーバー超大作「三大怪獣地球最大の決戦」が作られていました!

しかし、この手の作品は"夢の共演"というイベント感はありますが、やっぱり安易な企画と、とられてしまうリスクもある。けれど「アベンジャーズ」は、作品としても素晴らしかったわけですから、ちゃんと作ればクロスオーバーも支持される、ということを証明したわけです。

というわけで、いま「アベンジャーズ」的な、クロスオーバー大作を期待する声が、ファンの間でも起こっています。t)その筆頭は、マーベルと並ぶアメコミ界の雄DCコミックスとワーナーが、2015年公開を目指して準備中、と言われている「ジャスティス・リーグ」。これはバットマンやスーパーマンらのヒーローがチームを組んで、巨悪と戦う、というDCコミックス版「アベンジャーズ」(ちなみにコミックでの登場は、ジャスティス・リーグの方がアベンジャーズより早い)とも言うべき作品です。この夏公開の新スーパーマン映画「マン オブ スティール」が興行的に成功すれば、いっきに現実味をおびてきます。

また来年公開予定の新X-MEN映画「X-MEN:デイズ オブ フューチャーパスト」は、タイムトラベルもので、歴代X-MEN映画に登場した主要キャラが共演するという "X-MENでアベンジャーズしました"映画になる可能性が大。さらに、X-MENの映画を手がける20世紀フォックスは、同じくマーベルの「ファンタスティック・フォー」の映画化権を持っており、X-MENとファンタスティック・フォーのクロスオーバー作品も検討中との噂もあります。

さらにすごいのは、トランスフォーマー×G.I.ジョーのクロスオーバー。これは、結構可能性があって、
①どちらもハズブロというおもちゃメーカーの、人気男子おもちゃを原作としている
②どちらもパラマウントで映画化されている
③コミックやアニメで両者が共演するストーリーがある
④両シリーズともプロデューサーが同じ、なのです。

現段階で両作のプロデューサーは「(映画で)クロスオーバーさせる必然性が見つからないが。可能性が無いとは言い切れない」とコメントはしていますが、、、。



そしてもっとビックリなのが、例のギレルモ・デル・トロ監督による「パシフィック・リム」と、今度のハリウッド「ゴジラ」のクロスオーバー!これは「パシフィック・リム」とハリウッド「ゴジラ」が、同じ製作会社(リジェンダリー・ピクチャーズとワーナー)だから、ファンの間で、半ば希望的観測として出た噂です。
これについてデル・トロ監督は「ゴジラは好きだし、イェーガー(「パシフィック・リム」に登場する対怪獣用巨大ロボット)とゴジラが戦うところは観てみたいけど、その可能性はいまのところないね」とコメントしたそうです。しかし「パシフィック・リム」とハリウッド「ゴジラ」が、ともに大成功すれば、これも"あり"なのでは?

なおデル・トロ監督は、DCコミックスのスーパー・ナチュラル系(ホラー系・ダークヒーロー系)キャラたちにチームを組ませもうひとつの"ジャスティス・リーグ"ともいうべき作品「ダーク・ユニバース」を準備中とも伝えられており、リーダーはコンスタンティン(=あのキアヌ・リーブスが演じていたオカルト探偵)でスワンプ・シング(沼の怪物キャラ)、ザターナ(女魔術師)、スペクター(復讐の精霊)、デッドマン(幽霊)等 がメンバー。
これもすごい!

公式サイト 「G.I.ジョー バック2リベンジ」

(杉山すぴ豊)
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