映画『泣く男』から学ぶ「上司やクライアントを無視すると大惨事しか待っていない」

 
なんにせよ、仕事をやる上で上司やクライアントからの依頼っていうのは絶対なわけです。それを守らないとお金をもらえない。当たり前です。

たとえば、僕はライターという仕事をしているので、出版社からの執筆依頼を受けて「やります!」と答えてから「気が変わったから無視しちゃえ」なんてことをしてしまったら「市川力夫って奴ぁダメだ!業界から抹殺!」なんてことになりかねない。ま、僕は「超」がつくほどしがないライターなんでそこまで大事にはならないはずですが、もしもそれが殺し屋だったら......それはもう大変なことになります。というわけで、今回ご紹介する映画は殺し屋が仕事依頼を無視したら大変なことになってしまった映画『泣く男』。



寡黙でミステリアス気取りのイケメン野郎ゴン(チャン・ドンゴン)は、アメリカ在住の殺し屋。しかし、とある仕事の最中に幼い少女を誤って射殺してしまう。「やらかしてしまった......」と大後悔するゴンに、組織のボスからさらなる指令が下る。それは、殺した少女の母親の抹殺。しかし、ゴンがいざ殺しにいくと、少女の死から立ち直れない母親は自殺未遂をカマしていた。そこで自分の罪を意識し、幼少期に母親に捨てられた過去を思い出したゴンは、組織から母親を守ることを決意するのであった......。

殺し屋というと情け無用、冷酷非道なイメージがありますが、本作のゴンは良く言えば人間味を取り戻した殺し屋。しかし、悪く言えば仕事ができない男。結局母親を守ることで、組織を敵に回し、ご想像通りの大惨事が起こるわけです。この悲劇のヒーローを「頑張れ!」と思うか、「スカしてるんじゃないよ」と思うかで評価が分かれるところ。......と書くと、なんかダメっぽいですが、そうでもありません。監督は傑作バイオレンス『アジョシ』のイ・ジョンボムなので、アクションや銃撃戦はとにかく見応えあり!とくに中盤、団地での銃撃戦は監督のこだわりと気合いが詰まった手にあせ握るシーンとなっているので、一見の価値ありです!

『泣く男』は2014年10月18日(土)新宿バルト9、丸の内TOEI他全国ロードショー

文・市川力夫

【参照リンク】
『泣く男』公式サイト
http://nakuotoko.jp/ 
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