【行ってはいけない】心霊スポット・八王子 真夜中の「道了堂」を歩くと変な音が・・・


6年ほど前、何の因果か数ある雑誌の中でもオカルトという分野に足を踏み入れてしまった私は、グルメにもお洒落にもイケメンにもほど遠い、心霊スポットの取材なんぞに日々行っておりました。もちろん夜中に。
出てくれたらスクープなんですけどねぇ。お化け。こちとら霊感なぞカラッキシなもんでそんなに都合よく現れちゃくんないんです。お化け。あ、でもこの仕事してて唯一わかったことは、「霊感がある」だの「霊が視える」とかって言ってる人の9割は、自己顕示欲の強いかまってちゃんなので、もしあなたの前に現れたら逃げてください。



とまあ、ある日もまた心霊スポット取材です。夜中ですよ。八王子です。メッカですよね、八王子。
その八王子の繁華街から離れたところにあるこちら『道了堂』......。
オカルト好きな方なら名前でピンときたでしょう。ここは、1963年に堂守の老婆が殺害されて、その10年後に同鑓水内で立教大学の教授が不倫相手の教え子を殺して埋めるという事件が発生しました。当時、その教え子の遺体が見つからず、本人がしびれ切らして「ここですよ」って教えたもんだから、新聞から雑誌から幽霊が居場所を教えたってんで大騒ぎになったのも覚えておられる方もいらっしゃるでしょう。
そんな悲劇の地『道了堂』に纏わる因果はもっと根深いものであり、小池壮彦・著「怪奇事件の謎 MU NONFIX」に詳細が書かれております。名著ですので是非読んでください。ウィキはだめよ。ウィキは。楽するんじゃないよ。

さて、ある秋深まる丑三つ時。私と編集長とライターの3人は、女子大生が殺害され埋められた同鑓水内の入り口に立っておりました。
なんともいえない圧を感じます。こころもとない舗装の道を100メートルほど進むと道了堂跡地です。30をとっくに過ぎたいい大人が、子ウサギのように固まって恐々進みます。落ち葉を踏みしめ一歩一歩。懐中電灯は小さいのが一個。装備不良だと編集長に散々罵られた私は、とにかく足元を照らすのでいっぱいいっぱいでした。
しばらく行くと開けたところに出ます。老婆の殺害現場です。お線香を焚きました。はい、帰りましょう! とバタバタしてたらライターが泣きそうな顔でこっち見ています。ライターの指差す方向に光をむけると、稲川淳二の怪談で有名な首なし地蔵がひっそりとたたずんでおりました。顔は地蔵の足元に転がっています。大方、心霊スポットに遊びに来た悪童どものせいでしょう。そいつらの首も祟りで捥げたかどうだかはしりませんが、とにかくもうここには居られないとばかりに、道了堂に背を向け一目散に来た道を我先にを転がるようにして降りていきます。

半分くらい下った辺りでしょうか......私たち3人は歩調を合わせて進んでいたのですが、明らかにずれた足音が混じります。そんな気配を私たちは同時に感じたのでしょう、私の手を握るライターと編集長の手の握力が強くなりました。ずれた足音は尚もついてきます。そしてあろうことか増えています。叫んで駆け出したいのを必死に堪え、どうにかふもとまで降りてきた私たち。すぐさま車に乗り込み開口一番、「足音、多かったよね?」「増えたよね?」と、寒さと怖気で震えながら口々に言っておりました。でも。言ってない話が一つ。

懐中電灯で足元を照らしていた私には確かに視えました。少し後方からついてくる足。足。足......追い立てているのか着いてきているのかわかりませんが、とにかく落ち葉を鳴らして我々のすぐ後ろにその足はありました。
「ここですよ......」女子大生の情念がまだ残っていたのでしょうか......

お婆さんと女子大生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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