リーアム・ニーソンが渋い&カッコよすぎる!映画『誘拐の掟』を原作ファンがガチで太鼓判


リーアム・ニーソン主演最新作『誘拐の掟』の公開を記念し、5月17日(土)、下北沢<B&B>で田口俊樹氏(翻訳家)、堂場瞬一氏(作家)、杉江松恋氏(書評家)によるトークショーが開催された。



同作は、心に傷を負った元刑事でアル中、モグリの探偵が猟奇的な連続殺人犯に誘拐された少女を奪還すべく、サイコパスの誘拐犯と戦うというストーリーだ。リーアム・ニーソンが演じる主役の探偵マット・スカダーは、NY在住のミステリー作家、ローレンス・ブロックが生み出した海外ミステリ小説ファンの間ではおなじみの人気キャラクター。『誘拐の掟』の原作である「獣たちの墓」は、1970年代から続くマット・スカダー・シリーズ第10作にあたり、4月には今回の映画化を記念し日本語版(二見文庫刊)も発売された。

今回のトークショーでは、原作をよく知る3人が、翻訳家、作家、書評家と各々の立場ならではの視点を交えつつ、映画『誘拐の掟』および同シリーズの魅力を語った。



シリーズ全作品の翻訳を手がけてきた田口俊樹氏は、同シリーズおよびマット・スカダーのキャラクターを「シブい」と一言で表現。加えて「(原作者ローレンス・ブロックは)文章がうまい。語り口、話のうまさで読ませるんです」と、ブロック作品共通の注目ポイントを明快に解説した。また、映画版でスカダーを演じたリーアムについては、「とにかくカッコよかった」と称賛した。

一方、杉江松恋氏はリーアムについて「元アルコール依存症患者で8年飲んでないという設定で、それを表情で観客に納得させてしまう場面があった。そこでのキョトンとした表情がすごく良くて」と、その表現力に魅せられたという。

また、堂場氏は「スピード感が映画ならでは。原作は分厚いので。会話などを省いたことにより、原作では削がれていたスピード感が出ている」と分析。そして、「500ページある原作を2時間に収めるのは難しい。だから、省かれるキャラクターも出てくるけれど、原作ファンが観ても違和感のない形でストーリーを変えずにまとめ上げているというのは、実はすごいです」と、自身の執筆作が多数映像化されてきた原作者ならではの感心点があったことも明らかにした。

https://youtu.be/Lc8DikjOgBM


3人が揃って太鼓判を押したのは、シリーズの舞台であるNYの映像描写。「おおざっぱですが"雰囲気"がいい。ちょっと昔のNYっていうのが」と田口氏が言うと、「今回舞台になっているのは、1999年。あの頃のNYって、今の渋谷みたいに再開発中で、雑然とした雰囲気があった。その感じがすごくよく出ていて」と、同意。
"NYと時代性"という点で杉江松恋氏は「1999年は携帯電話が普及してない時代。誘拐犯が公衆電話を使って右往左往させる、現在ではなかなか成立させにくくなった、公衆電話ありきでプロットができているところですとか、時代性を見てほしい。そして2001年になくなったものが、"ここで出すんだ!?"という意味のあるシーンで出てきます。それがドラマとしてうまく結びついているところが、原作ファンにとってもご褒美になる見どころで。ぜひ映画を観て確認してほしいと思います」と締めくくった。

映画『誘拐の掟』は、5月30日(土)全国ロードショー

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【参照リンク】
・『誘拐の掟』公式サイト
http://yukai-movie.com/
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