遂に公開!『マッドマックス 怒りのデス・ロード』がヤバすぎる2つの理由


満足度MAXな、マッド・マックス!それが今回の『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』です!



恐らく『マッド・マックス2』というのは『スター・ウォーズ』や『ブレードランナー』『ゾンビ』と同じぐらいSF映画史において重要な作品だと思うのです("マッド・マックス"はアクション映画であると同時に、未来を舞台にしたという意味でSF映画でもあります)。これらの作品に共通しているのは、世界観のすごさであり、それが後の映画たちに大きな影響を与えたという意味で。

『マッド・マックス2』は、アメリカでは「The Road Warrior」というタイトルで公開されたのですが、この作品以降、「The Road Warrior シンドローム」とも呼ばれるぐらい、「暴力が支配する荒野を舞台にした近未来アクション」が量産されるのです。『ウォーター・ワールド』もまた『バイオハザードⅢ』にも、このThe Road Warriorの匂いがあります。

そしてファンにとっては、このマッド・マックス シリーズにおける愛車V8インターセプター(=実は『マッド・マックス2』で、早々と壊されてしまう)は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンと並ぶ、憧れの名車です。

正直言いますが、『マッド・マックス2』というのは、当時10代だった僕にとって衝撃を与えた傑作の一つです。なのですがマックスという主人公自体にそんなに感情移入はしていなくて、やはりあの世界のすごさに魅了されていたのです。だから『マッド・マックス2』の続編である『マッド・マックス/サンダードーム』はその世界が、前作に比べ凶暴さをかなり失ってしまって、ガッカリでした。

その『マッド・マックス/サンダードーム』への不満を、27年ぶりにはらしてくれたのが、本作『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』です。本作は『マッド・マックス』シリーズのリメイクではなく、『マッド・マックス2』のリメイクでしょう。

荒野、砂漠を舞台にした改造車同士のアクションというのは、『スター・ウォーズ』の宇宙バトルと同じぐらい重要な見せ場ですが、それが見事に復活しています!

今回の「怒りのデス・ロード」は、2つの意味でマッドでした。

1、敵の設定
単なる凶悪集団ではなく、神ががかった"帝国"なのです。つまり欲望のために残虐非道をくりかえす、ならず者たちではなく、彼らはそれなりにこの狂った世界に秩序を創ろうとしている連中なのですね。予告編でもお分かりと思いますが、今回は女性たちをめぐって、マックスと狂気帝国が戦います。なぜ彼女たちを狙うのか? 「母」になる人たちだからです。『マッド・マックス2』の世界における女性の扱われ方と、この『怒りのデス・ロード』におけるそれは、まるで違うのです。
そして手下たちも、恐怖で支配されているのではなく、ボスを崇拝しているから、命を捨てて襲ってきます。敵が暴力集団ではなく邪教帝国、、これが作品のスケールやマッド感をよりエスカレートさせています。そう、この設定のせいか、今回のマックスは、ヒロイック・ファンタジー的なテイストがあります。



2、観客に「不親切」なのに、メチャクチャ面白い
アクションは、圧倒的なスピード感とクラッシュ!クラッシュ!の連続で一度観ただけでは、なにが起こっているのかわからない(=誰が死んだかよくわからない)。またマックスの過去も、多くは語られない。そもそも、こういう世界になんでなってしまったのかも十分に説明されない。敵の兵士がテンションあがる、"あるアイテム"についても、それがなんであるか想像するしかない。本当に「不親切」です。でも、そんなこと気にならないぐらい彼らの冒険にのめりこんでしまいます。

今年は『スター・ウォーズ』復活の年。でも、一足早くマックスが帰って来ました。僕が10代のときに観てぶっとんだのと同じような衝撃を、いまの若い世代に与えてくれるでしょう!

必見です!

テキスト/杉山すぴ豊




『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は6月20日(土)、新宿ピカデリー・丸の内ピカデリー他2D/3D & IMAX3D公開
(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

■参照リンク
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/
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