声優界のレジェンド・羽佐間道夫が語る、「声優口演ライブは新しい声優文化になり得る!」


秋の国民的映画祭(AOLニュース認定)として大人気の「第8回したまちコメディ映画祭 in 台東」が、今年も東京・上野、浅草を舞台に開幕! 今年はMAXレベルで強力&多彩なラインナップが揃うなか、名物プログラム「声優口演ライブinしたコメ2015」を今年も実施。吹替えの可能性にチャレンジし続ける声優界のレジェンドたちが競演する本演目について、まさしくレジェンドの羽佐間道夫巨匠を直撃!仕事に注ぐ情熱は脱帽モノだぜ!



■ライブの即興が面白い! それが「声優口演ライブinしたコメ2015」

僕らの時代の声優は舞台で"かんで"やっていた世代だけれど、今の人は"ぬき"で育っているんですよ。「はい○○さん、よろしく!」とマイクの前に呼ばれ、終われば戻る。その次は・・・みたいに。これは本当の意味のセリフのやり取りじゃない。これじゃいかんと(笑)。ライブでやってみようじゃないかってね。それが「声優口演ライブinしたコメ2015」です。

昔は活動写真と言って活弁士が銀幕の横にいたんですよ。フィルムが回っている横に。僕たちはそれを観て育っているので口を合わせることばっかり勉強したものですが、そうじゃなくてライブの即興が面白いと思いました。それで野沢雅子、山寺宏一たちとやり始めた。もともとは野沢雅子と長野県の映画館主に面白そうって言われて始めたことですがね。


■無声映画に冗談じゃないと、チャップリンのお孫さんが乗り込んできた(笑)!

長野県の善光寺のライブは、したコメのもっと前ですね。15年以上前かな? それこそビール箱の上に乗ってね。客が8人くらいしか集まらなかったけれど、それがだんだん膨らんで、何年か前にはチャップリンのお孫さんが、わざわざ観に来たことありました。で、無声映画で冗談じゃないと(笑)。おじいちゃんがせっかく作った無声映画だから価値があるものをと、上映しないようにしてやろうってフランスから乗り込んできたんですよ(笑)。

で、実際にお孫さんには観ていただいて、「これは面白い!」ってことになりましてね。最終的にチャップリン家のお墨付きをいただきました(笑)。それは確か、一昨年のことだったかな? 赤坂のACTシアターで、おじいちゃんの想い出話なども語ってくれましたよ。それで今度は、いとうせいこうさんが目を付けた。面白いっていうんで、8回目になります。




■声優口演ライブは、新しい声優文化になる! 伝承芸能を目指して――

止まらないフィルムをどう生かしていくかが面白いわけですよね。NGが出ても、もう戻せない。だから、これほど臨場感を感じる舞台はないですよねえ。声優さんたちは皆、これをやると言うと、すく手を上げる。そこに芝居的な交流の意味も感じるんでしょう。でも、最近の声優さんは器用だから、ちょっと練習すればすぐ上手くいく。セリフは自由ですし。

山ちゃんのなんかはヒドいよ。チャップリンなのにアンパンマンが出てきて、野沢雅子なんか「ドラゴンボール」なんだもの(笑)! でも、そういう掛け算、そこがいい。約10年近くやっていますが、これがある意味での伝承芸能になればいいかなあとさえ思っています。声優口演ライブは、新しい声優文化になり得ます。しかもライブじゃなきゃ楽しめない。後で家族との会話にも花が咲くコンテンツです。この機会にぜひお楽しみください。

https://youtu.be/wGEKjOjXEBM

「第8回したまちコメディ映画祭in台東」は、2015年9月18日(金)~22日(火・祝)開催!

■参照リンク
「第8回したまちコメディ映画祭in台東」公式サイト
http://www.shitacome.jp/2015/index.shtml
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