未曾有の大惨事となったエルトゥールル号遭難事件を描いた日トルコ合作映画『海難1890』


さかのぼること125年前の1890年(明治23年)9月16日、オスマン帝国の親善訪日使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号が帰国途中、和歌山県樫野崎(現:串本町)沖で台風に遭遇、船が大破して沈没するという未曾有の大惨事=エルトゥールル号遭難事件が発生した。その史実を基にした映画『海難1890』が現在制作中で、12月5日(土)に公開となる。


エルトゥールル号遭難事件は、嵐の海に乗組員600名以上が投げ出され、500名超の死者を出す当時の世界でも例がないほどの大惨事だ。この時、遭難中のトルコ人たちを救出した人々が、日本の地元住民たち。荒れ狂う高波に身を投じた献身的な救助活動が奏功して、乗組員69名の命が奇跡的に助かった。この救命行動は現トルコの国民に感銘を与え、トルコと日本が固い友情でつながる原点に。映画『海難1890』では、この史実をベースに描く。

また、映画は一方で、1985年3月、イラン・イラク戦争下のテヘラン日本人救出のエピソードも同時に追う。サダム・フセインが無差別攻撃の開始を宣言した際、テヘランには邦人215名が残留していた。攻撃までのタイムリミットが迫るなか、日本大使館は官民一体となってトルコへ日本人救出を依頼する。トルコのオザル首相は救援機をテヘラン空港へ放ち、空港に集まっていた日本人の救出に、攻撃の2時間前に成功。その背景には自国機が到着したにもかかわらず、日本人の搭乗を優先したトルコ人たちの真心があったのだ。


現代では想像さえ難しい困難な状況下で、名誉や見返りも求めず、ただ目の前の人間を救おうと行動を起こした、125年前の日本人たちと30年前のトルコ人たちを描く映画『海難1890』。アジアとヨーロッパにまたがるトルコ共和国は、かつてオスマン帝国として歴史に名を刻み、長い間交流を深めたが、日本トルコ友好125周年となる2015年。両国の絆の本質を映し出す史実をベースにした二種類の物語が、映画『海難1890』となって誕生する。

日本の外務省後援、トルコ政府全面協力という両国の国家的支援を得て壮大なスケールの合作映画として誕生する映画『海難1890』は、すべての現代人に通じるメッセージを込めている。人が人を想う気持ちが叶えた奇跡と希望を、年末に大スクリーンで見届けたい。



映画『海難1890』は、2015年12月5日(金)、全国ロードショー!

■参照リンク
『海難1890』公式サイト
http://www.kainan1890.jp/
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