【OB考察・監督編】「名匠」への道を歩むH・工藤監督

名選手であり名監督―。その道はまだ歩み始めたばかりだが、シーズン90勝の圧倒的制覇と日本シリーズの戦いぶりを見る限りでは疑う材料が見当たらない。采配も見事だった。投手では千賀や飯田、打撃陣では上林らの期待の若手を積極的に起用。さらに、一軍と二軍の入れ替えもどんどん行い、選手の競争意識をあおり続けた。それが結果として選手個々の自覚を促すことにも繋がった。まさに、"匠"なる理想の選手操縦術だ。この見事な采配を佐野は「まるで西武の黄金期の野球を見ているようでした。あれだけの戦力がありながら、相手の急所をどんどん攻めてくる。それもベンチに動かされているわけでなく、一人ひとりがしっかりと考えながらプレーしている」と分析。

ソフトバンクはこれでV2。日本シリーズ連覇は90~92年の西武まで遡り、実に23年ぶりの快挙だ。先を見れば巨人V9などまだまだ果てしない数字もあるが、その記録に挑むだけの実力をチーム、監督ともに十分に兼ね備えている。工藤監督がどこまで名匠の道を極めるのか―。今から楽しみは尽きない。

「福岡ソフトバンク」の他の動画を見る

<OBプロフィール>

佐野 慈紀(さの・しげき)
球歴:松山商業高 近鉄 中日 米独立リーグ他
現役時代、大阪近鉄バファローズのセットアッパーとして活躍。中継ぎ投手としては、日本プロ野球史上初の1億円プレーヤーとなった。NPB通算353試合登板。"ピッカリ投法"のパフォーマンスでもお馴染み。現在はBCリーグ・石川の取締役。愛媛県出身。右投げ右打ち。投手。

古木 克明(ふるき・かつあき)
球歴:豊田大谷高 横浜 オリックス ハワイ・スターズ
1998年ドラフト1位で横浜ベイスターズに入団。スタンドへ弾丸ライナーのアーチを運ぶ抜群の長打力を武器に、プロ1年目から未来の4番候補として注目を浴びた。プロ通算60本塁打。NPB引退後は一時、格闘家に転身。その後、球界復帰を試み2013年にアメリカ独立リーグで現役を完全に引退。いまはビジネスの勉強をしながら、OBTVで解説者として活躍中。

この記事の動画を見る


■おすすめ記事
【本間満×柴原洋】番外編!「柴原流・1番打者の流儀」とは?【OB対談】
【日本シリーズ総括】ソフトバンク圧巻のV2! 燕をねじ伏せた黄金期突入を予感させる唯一無二の強さ
【OB考察・監督編】"名匠"への道を歩むH・工藤監督
続きを読む