【日本シリーズ総括】ソフトバンク圧巻のV2! 燕をねじ伏せた黄金期突入を予感させる唯一無二の強さ

まず投手陣から見てみたい。ソフトバンクのチーム防御率2.45に対して、ヤクルトは同防御率4.40と歴然たる差。特にスターターという点では、ヤクルトはシリーズ全5試合で先発が5回未満で降板。さらに昨日の試合ではヤクルトが中4日で石川が投げたのに対して、ソフトバンクはスタンリッジが万全の状態でマウンドに上がるなど層の厚さの違いも見せつける形になった。

そして打撃陣。まずはソフトバンク。チーム打率.283が示すように、MVPを獲得した李大浩を始めとした強力打撃陣がほぼシーズン通りの実力を発揮。唯一の誤算と言えば、トリプルスリーを達成した柳田(.158)と松田(.200)が波に乗り切れなかったことぐらいか。さらに攻め手も相手にいやらしさを感じさせるものだった。その象徴的な場面が第5戦の9回表の攻撃だ。4対0とリードした場面で無死一塁から福田が送りバント。ほぼ勝利を手中にしている中での手堅い作戦に、OBTV解説陣の古木は「ここでバントとは、相手を真綿で首を絞めるような攻撃。スキがないですね」と評価した。ヤクルトは山田が第3戦で3打席連続弾、主砲・畠山も5試合で2本塁打を放つなど要所では存在感を見せたが、チーム打率は.182。ちなみにこの数字は日本シリーズ史上5番目に悪い数字だ。

終わってみれば攻守で王者がセ・リーグチャンピオンを圧倒。佐野は「ソフトバンクは走攻守で理にかなった野球をしていた。何かヤクルトというよりもセ・リーグを圧倒したという感じでしたし、しばらくは鷹の時代が続きそうな予感すらしました。ただ、一方のヤクルトは昨年最下位からここまで来たわけですから見事。捕手・中村なども大きく成長した。今シリーズでもいいリードをしていましたね。来年以降が楽しみなチームになりました」と2015年の日本シリーズを総括した。

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<OBプロフィール>

佐野 慈紀(さの・しげき)
球歴:松山商業高 近鉄 中日 米独立リーグ他
現役時代、大阪近鉄バファローズのセットアッパーとして活躍。中継ぎ投手としては、日本プロ野球史上初の1億円プレーヤーとなった。NPB通算353試合登板。"ピッカリ投法"のパフォーマンスでもお馴染み。現在はBCリーグ・石川の取締役。愛媛県出身。右投げ右打ち。投手。

古木 克明(ふるき・かつあき)
球歴:豊田大谷高 横浜 オリックス ハワイ・スターズ
1998年ドラフト1位で横浜ベイスターズに入団。スタンドへ弾丸ライナーのアーチを運ぶ抜群の長打力を武器に、プロ1年目から未来の4番候補として注目を浴びた。プロ通算60本塁打。NPB引退後は一時、格闘家に転身。その後、球界復帰を試み2013年にアメリカ独立リーグで現役を完全に引退。いまはビジネスの勉強をしながら、OBTVで解説者として活躍中。

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