NAOTO、松岡茉優が本人役で出演する実験的ドラマが話題に テレビ東京深夜ドラマの挑戦


映画化された『モテキ』や『みんな!エスパーだよ!』などユルめの佳作を多く生み出したテレビ東京系「ドラマ24」枠(金曜24:12〜)。それに続き、観客をスタジオに入れた舞台風シチュエーションコメディ『ウレロ☆』シリーズやドキュメンタリー風の紀行番組『廃墟の休日』など実験作が多い金曜24:52〜枠。


週末前の深夜のリラックスタイムにうってつけのこの2枠で、現在放送されているのが『ナイトヒーローNAOTO』と『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』だが、共に主演が本人の役で話題になっている。


『ナイトヒーローNAOTO』では、三代目J Soul BrothersのリーダーでEXILEのメンバーでもあるNAOTOが連ドラ単独初主演。劇中でもEXILE NAOTO役で、1話の冒頭からEXILEのライブシーンが挿入された。夜中にホームレスが若者に暴行を受ける現場に出くわし、たまたま持っていたマスクをかぶって助けに入ったのを特撮オタクの女子高生・田之上栞(黒島結菜)に撮られ、正体不明のヒーロー「ソウルマン」として悪人と戦う羽目に。

マスクをかぶって戦う動画を栞にネットに流されたNAOTOは、国民的グループの一員の立場から正体がバレるのを恐れ、ソウルマンになるのは及び腰。だが正義感も秘めていて、毎回何だかんだと事件の解決に乗り出す展開だ。トップダンサーの身体能力を生かしたアクションも見ものだが、他のEXILE TRIBEメンバーも実名で登場し、舞台裏のシーンなどは素を感じさせる。

2話ではソウルマンに助けを求めてきた女子高生と栞の喫茶店での会話を、変装したNAOTOが他の席で聞くシーンも。女子高生が三代目JSBのファンと話してニンマリするが、栞に好きなメンバーを聞かれると「やっぱり登坂くんかな? 今市くんとか岩ちゃんもいいし」と自分の名前は出て来ず、イラつくNAOTOがファンに大ウケした。


『その「おこだわり」、私にもくれよ!』は、ドラマからバラエティまで幅広く活躍中の松岡茉優が主演。こちらは"フェイクドキュメンタリードラマ"を謳っていて、松岡茉優は"松岡茉優"として出ている。バラエティ番組『その「おこだわり」、私にもくれよ!』のMCを務める設定で、1話は相方の伊藤沙莉(こちらも本人役)と共に「よろしくお願いします」とロケバスに乗り込むシーンから始まった。

題材は清野とおるのコミック『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』。ポテトサラダの作り方、最寄り駅からの家の帰り方など、日常のこだわらなくてもいいことにあえてこだわる"おこだわり人"を紹介するのが、劇中のバラエティ番組の趣旨。おこだわり人も作家の戌井昭人、漫画家の大橋裕之など本人が出演している。

取材相手の予習に余念がない松岡が「こじるりとか指原さんとか、みんなやってるでしょう」と語ったり、"面白ければいい"というスタンスの伊藤と自らの好感度も気にする松岡が口論するうちに泣き出したり。どこまでが台詞でどこまでが素の言葉なのか、境界がわからないのが面白い。松岡がもともと演技力が高いだけに、すべてがリアルにもすべてが演技にも見えて。

モーニング娘。の大ファンの松岡が、カラオケボックスで卒業した鞘師里保愛を語るシーンもあったが、3月のイベントでこのドラマの撮影用に松岡がモーニング娘。'16の一員としてステージに立ち、鞘師の務めていたセンターポジションでパフォーマンスもしている。ドラマ内でどう使われているかも楽しみだ。


SNSの広がりもあって俳優や女優の素顔がより知られるようになった分、ドラマで役を演じても本人自身のイメージのほうが先立ってしまう面もある。逆に本人が本人役で出演しているこの2本は、虚実が交錯するようでスリリリング。そうしたドラマを2本続けた編成が意図的なものかはわからないが、テレ東深夜ならではの試みと言えるだろう。

文・斉藤貴志





https://youtu.be/Qy5gl_WeaOI


https://youtu.be/ZlMcPuiJvO4


■参照リンク
テレビ東京 公式サイト
www.tv-tokyo.co.jp

■今月のAOL特集
世界のかわいい動物たち【フォト集】
続きを読む