現役フリーメイソン会員に直撃!「給料はいくら?」「どうやったら入れるの?」その知られざる実態に迫ってみた


しばしばテレビの特番や、都市伝説本などでも取り上げられる"謎の秘密結社"フリーメイソン。今回はそんなフリーメイソンについて、その知られざる正体を探るべく、現役会員を直撃。彼らの本当の姿について、語ってもらうこととなった。


インタビューの席に現れたその紳士は、来日して40年ほどになるという英国出身の医学博士、クリストファー・アーンショー氏(※以下、クリス氏)。現在、製薬系ベンチャーの代表として、リウマチに効果があるという新たなる医療機器を研究・開発しているという彼は、我々のぶつける"素朴な疑問"に、気さくな雰囲気で答えてくれた。


―早速ですが、フリーメイソンというと我々はお金持ちのイメージがあるのですが、会に入ることでお給料はどのくらいもらえるのですか?

給料はないです。慈善団体なので、逆に参加するために会費を納めなくてはなりません。場所によって金額はまちまちですが、概ね、年会費3~12万円程度です。


―なるほど、そうなんですね。だとすると、フリーメイソンに入るメリットは何ですか?

信頼できる友達をつくれるということでしょうか。催されている食事会などに参加することも楽しいですし、また、そうした人々との交流や、自分自身の学習などにより、精神世界において充実したものにできたことでしょうか。


―そうですか。そもそもの疑問なのですが、どうやったら入れますか?
現役メンバーの紹介で入れます。知人がいない場合は難しいです。


―やはりハードルは高そうですね。ちなみに、日本人でフリーメイソンに入っている人は世界と比べて多いですか?

世界全体で見ると、日本人は少ないです。しかし、国内のロッジに所属している会員について言えば、おそらく600人くらいだと思いますのが、その半分が日本人です。そうした背景から、各ロッジでは、その使用言語が日本語のみ、英語のみ、日英混在型といった具合に、異なっていたりもするので、それぞれ自分に合ったロッジに参加すると良いでしょう。


―ちなみに、クリスさんの場合、フリーメイソンに入っていることをご家族は知ってるのか?

もちろん(苦笑)。家族向けの会合もありますし、ホームパーティやお祭りなどもありますので、それぞれ家族ぐるみの交流を楽しんでいます。


―そうですか。会員ではない我々からすると、どうしても"秘密結社"的なイメージを持ってしまいがちなのですが、意外とそうでもないんですね。ちなみに、そんなクリスさんが、フリーメイソンに入って一番良かったのはどんなことですか?

世界中に友達ができたことです。知らない場所に行った場合でも、メイソンのロッジを訊ねて、そこにいる現地の会員とお友達になれるのです。これはビジネスの面でも大変有用で、たとえば、会を通じてお互いの信頼性を確認しあえるので、とても良いビジネスパートナーを得ることができると言えるしょう。SNSなどでは友達を増やしても、信頼できるかどうかはわかりませんが、メイソンの場合は、信頼できる関係を築きやすいと言えます。また欧米では、入会に際してのハードルが高いので、そこまでして入った会で誰かを裏切るということは極めてやりづらいという背景もあるのではないでしょうか。なお、そうした部分以外で言えば、私個人に関して言うと、人生の意味や哲学的な部分について、それまで以上に、もっと考えることが増え、知識を深めることができました。


―では逆に、フリーメイソンに入って一番大変だったことは?

私個人に関しては、特にないですが、全体的な部分で言うと、たとえば新しくメンバーに入った人と、以前からの会員との調和を図ることには努力していると思います。あとは、私の場合は、現在、6つのロッジで会員となっているのですが、1つのロッジに対して1つ分の会費がかかるので、費用の面でも大きくなると言えます。強いていえばそれくらいのものでしょうか。しかし、会の活動自体はとても有意義で、愉しいものなので、特に大変だと感じたことはありませんでした。


―なるほど、やはりどちらかと言えば、親睦や交流などの会という形なのかもしれないですね。でも、やはり我々は何か大きな秘密のようなものがあって...というのをどうしても想像してしまうのですが、たとえばなんですけども、絶対に口外しちゃいけないというか、墓場まで持っていくような秘密は存在しますか?

あります。でもその秘密は、長い歴史の中では、バラしてしまった人もいますので、内容自体はネットで検索するなどすれば、わかると思います。ただし、内容だけ知ったとしても、その秘密が持つ本当の意味や使い方などはわからないと思いますので、おそらく、知ったところでさほど意味はないでしょう。


―なるほど、やはり"秘密"的なものはあるにはあるという感じなのですね。では、そうした秘密的な部分もそうなのですが、一般に、我々会員以外の人々が抱きがちなカルトっぽいイメージについてどう思いますか?

ある意味、仕方がないと思います(苦笑)。個人の人にも秘密があるように、メイソンにも秘密があるわけです。また、誰かを率先して誘うような行為が禁止されていますから、プロモーション活動も大々的に行っているわけではないですし、本の中にもホントのことも嘘のことを書いてあるものも混在しますし、そもそも日本語で書かれたちゃんとしたメイソンに関する本がほとんどないですから、そうし部分が、様々な憶測を呼んでいると考えると、致し方のないことであると感じます。私も、近い将来、ちゃんとした形で発表したいと考えて、現在、フリーメイソンに関する研究書を日本語で執筆していますので、もし無事に世に出た暁には、是非、みなさんも読んでみてください。


今回、我々の取材に応じてくれたクリス氏は、全33あるフリーメイソンの階級の中でも上から2番目にあたる32階級目に位置し、その会員歴についてもかなり長く、メイソンについてはその事情を極めてよく知る人物。無論、今回のインタビューだけでは、フリーメイソンについてすべてを知ることはできないが、やはり我々一般人が抱きがちな、秘密結社的にイメージとは、いささかその実態は異なるものであるようだ。
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