『インデペンデンス・デイ』破壊のマエストロ、ローランド・エメリッヒ監督に直撃! 「適当に壊しているわけではないんだよ(笑)」


破壊のマエストロ! オレたちのローランド・エメリッヒ監督最新作、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』が超絶公開中だ! ファン待望の続編ではアメリカ全土を覆うほどの宇宙船が襲来して、アジアを吸い上げヨーロッパにブチ落とすなどエメリッヒ監督、キャリアハイの大暴れ! しかし、そこには知られざるメッセージが込められていた。


――今回のファン待望の続編は、どのような経緯で製作が決まったのですか?

最初の作品で完結していたので、次の物語へ続ける意図は実はまったくなかった。そもそも僕は、まったく同じことを繰り返すくらいなら、やらないほうがいいと思っているほど続編は嫌いでね(笑)。今回決めた理由は時間が経っているので新しい世界を作り出せること、次の世代へバトンを受け渡せるということが続編をやろうと思った理由だよ。

――とにかく宇宙船がデカい! アメリカ全体を覆ってしまうようなデカさです。

すぐ気づいたことだが、前回かなり大きなモノをやってしまったから(笑)、新しく違うモノをと考えた時にマザーシップそのものが巨大なモノにしようと。イメージとしては、地球を覆う巨大なクモだね。誰も観たことがないモノをイメージしたよ。

――この20年で現実世界が変わりましたが、そういう社会の変化は作品には、どのような影響を与えていますか?

前作を公開した1996年は今とはまったく違う時代で、もっと単純だったように思う。映画の中では96年戦争としてくくっていて、そこから人類がひとつになって復興した物語になっている。今回はより複雑性を増すということと、20年で世界も変わったので雰囲気的にもダークだよ。撮影方法もビジュアルも、前回とはかなり変えたわけだ。

(c)2016 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.

――ロンドンのビッグ・ベンなど有名なランドマークが壊れますが、どの建築物をどういう順番で壊しましょう? みたいなことは、どうやって決めているのですか?

ランドマークというものはね、誰が観ても一瞬でわかると思うんだ。そこでは写真を撮る人もいるだろうし、感情的なつながりを持っていると壊した時に感情が揺さぶられると思う。普通のビルを壊すことに比べて、ランドマークの場合は影響が大きいわけだ。

――破壊の際はストレス発散ですか? それとも申し訳ない気持ちですか?

創造も破壊も、意図やアイデアがあるので、ただ適当に壊しているわけではないんだよ(笑)。磁場で吸い上げる船が着陸する時にアジアを吸い込み、ヨーロッパ上にドカン落とす場面は、世界経済を皮肉っている。僕はロンドンで時々暮らしていて大好きな街で、テームズ川沿いを歩きながら4~5年くらい前から何かに使えないかなと思っていた。今回、アジアがロンドンに落ちるということで、晴れてテームズ川が使えたわけだ。


――そういうパーソナルな想いは、いつも投影しているのでしょうか?

そうだね。映画は第一に娯楽であることが大事だが、同時に私的な意見も入れていく。今回たとえばゲイのカップルが登場するシーンがあるけれど、映画の中の人は誰もが当たり前のように見ている。それは無言でコメントしているわけだ。ゲイでもいいということをね。自然に入れているつもりなんだよ。もうひとつ、世界は分裂しているが、映画の中のように団結することの重要性も表しているんだ。

――素敵なお話をありがとうございました! 最後にご自身にとってのインデペンデンス・デー! は、いつでしたか?

まさかハリウッドに行くとは思っていなかったよ。当時僕は『スターゲイト』(94)のプロジェクトを温めていたが、ハリウッドでは誰もやってくれなくてね。フランス人たちが製作してMGMが配給してくれたけれど、皆が驚いたことは誰も予測しなかったヒットだった。個人的に想い入れがある作品が成功したということで、僕にとっては『スターゲイト』(94)がインデペンデンス・デイだね。その後は似たような映画の案を持ちこまれたが、自分のアイデアである『インデペンデンス・デイ』(96)を撮って成功したから、自分のアイデアは大事にすることだよね(笑)。


映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』は、TOHOシネマズ日劇ほか全国公開中!

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■映画『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』公式サイト
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