エメリッヒ監督がセクシュアルマイノリティの社会運動の原点となった事件をもとに描く人間ドラマ『ストーンウォール』今冬公開



『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』のローランド・エメリッヒ監督が史実をもとに手がけ、昨年のトロント国際映画祭にて話題をさらった映画『ストーンウォール』(原題:『Stonewall』)が、今冬に日本公開されることが決定し、あわせて、エメリッヒ監督本人から「Great!」と太鼓判をもらったという渾身の出来に日本版予告編映像が解禁された。

https://youtu.be/rLB59nr_qOw


本作は、1969年に起きた実際の事件「ストーンウォールの反乱」を基に描いた人間ドラマだ。当時「精神病」と忌み嫌われていた同性愛者たちにとっての憩いの場「ストーンウォール・イン」というニューヨークのグリニッジ・ビレッジにあるゲイバーを舞台に、インディアナ州からやってきた青年ダニーの目を通し、社会的に認められないことに傷付きながらも必死で自分の居場所を探そうとひたむきに生きる少年・青年たちと、彼らが生きた時代を、その生活や心情を通して、史実に基づき、丁寧に、ときに痛烈に描いた意欲作だ。

監督は、『インデペンデンス・デイ』シリーズ、『デイ・アフター・トゥモロー』『GODZILLA』などのSF超大作を世界的にヒットさせ、絶望的な崩壊に立ち向かうアメリカ人を描き時代の寵児となったローランド・エメリッヒ。自身もゲイをカミングアウトしている彼が「ホームレスの40%がセクシュアル・マイノリティの若者である」という統計に衝撃を受け、この映画の製作に興味を持ったことが本作のそもそもの始まりだ。エメリッヒ監督は「自分自身がゲイだから、すべての疑問に自分が答えられると思った」と語っている。

インディアナの田舎街から、大都会のゲイの街クリストファー・ストリートに単身やってくるピュアな青年ダニーを演じるのは『戦火の馬』『17歳のエンディングノート』のジェレミー・アーヴァイン。ストリートで美貌を武器に体を売り、自分と同様の身寄りのない男娼のキッズたちをとりまとめるギャングのリーダー、レイを演じたのは、共演者が口をそろえてその才能を賞賛する新星ジョニー・ボーシャン。ダニーが憧れ惹かれていくハンサムで聡明な活動家トレバーを、ジョナサン・リース・マイヤーズがカリスマ的な魅力で、ゲイバーの経営者でギャングのエドをのロン・パールマンが有無を言わさぬ重圧感たっぷりに、それぞれ演じている。

ヒッピーカルチャー、反戦運動や公民権運動の昂まり、ストーンウォール暴動の2ヶ月後にウッドストックが実施され、やがて世界に影響を与える1960年代後半のアメリカの空気感も活き活きと再現され、"I Say A Little Prayer"や"Venus"、"Crackerjack"、"A Whiter Shade of Pale"、"it's your thing"、"Just Be Yourself pretenders"などの魅力的なヒットサウンドも当時の様子を彩る。

事件の舞台となったゲイバー「ストーンウォール・イン」は、オバマ大統領により、今年の6月に国定文化遺産保護地域に指定されたばかり。LGBTプライド月間での演説で彼は「自由と平等の理想を持続する現実に変えるために、レズビアンとゲイとバイセクシュアルとトランスジェンダーのアメリカ国民およびその同盟者たちはストーンウォールの客たちから米軍の兵士たちまで、その歴史の次の偉大な章を懸命に書き続けてきた」と発言している。

インディアナ州から、N.Y.グリニッジ・ビレッジのクリストファー・ストリートへやってきたダニー(ジェレミー・アーヴァイン)。ゲイであることが発覚し、両親に見放され、恋人のジョーにも裏切られ、追われるように故郷を出た孤独なダニーを迎え入れたのは、この街で美しさを武器に体を売って暮らすゲイのギャングを率いるレイ(ジョニー・ボーシャン)だった。ダニーは彼らの部屋に住まわせてもらい、常に陽気に歌って踊りながらたくましく生きていく仲間を得て、この街で身を寄せ合い暮らす様々なゲイやレズビアン、ドラァグ・クイーンや、政治活動家のトレバー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)と出会うが...。

歴史に残るこの場所で起きた、切実で赤裸々で衝撃的な事実を基に描いた映画『ストーンウォール』は2016年冬、新宿シネマカリテほか全国ロードショー

© 2015 STONEWALL USA PRODUCTIONS, LLC

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