かつて世界で4番目に大きかった湖「アラル海」が徐々に消えゆく様子をNASAが公開【動画】


中央アジアに位置するアラル海は、かつては世界で最も大きい湖のひとつだった。この度、NASAは、衛星が捉えた、アラル海が徐々に消えゆく様を公開した。


NASAは次のように説明している、「1960年代、旧ソ連は、カザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタンの不毛な平原に重要な用水路をつくるプロジェクトに着手した。その地域で綿や他の作物を育てるために2つの主要な川を利用し、砂漠地帯を農業用地に変貌させた。このプロジェクトが開始される前は、山からシルダリヤ川とアムダリヤ川へと流れ下った水が、最後は川の流域の最も低い部分にたまるようになっていた。こうしてできたのが、かつて世界で4番目に大きかった湖のアラル海なのだ」。

しかし、かんがいと日照りの結果、アラル海は年月が経つにつれて劇的に小さくなっていった。

Shrinking Aral Sea, 2000-2016 In the 1960s, the Soviet Union undertook a major water diversion project on the arid...

Posted by NASA Earth on Thursday, September 1, 2016


NASAが開発した地球観測衛星Terraは、ほんの一部を残すのみに変化したこの湖を画像で記録していた。この動画は、1960年代と2000年代を比較したものなのだ。

NASAはさらにコメントしている、「アラル海が干上がり、漁師の仕事はなくなり、アラル海に依存していたコミュニティは崩壊してしまった。塩気の増していった水は肥料と農薬で汚染された。むき出しになった湖底から舞う農薬で汚染された砂ぼこりは、一般の人々の健康に危険を及ぼしたのだ」。

また、アラル海が悪化していくことにより、その地域の天候パターンが変わり、夏と冬の気候がさらに厳しいものになっているという。

NASAによると、「湖の一部を残そうと、最後の望みをかけて努力が行われている。カザフスタンはアラル海の北部と南部の間にダムを建設。ダムは2005年に完成し、『救いようがない』と判断されたアラル海の南部にとっては命取りとなった。現在、シルダリヤ川から砂漠の水たまりへと流れる水は、全てアラル海の北部にとどまっている」のだという。

■参照リンク
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