『リップヴァンウィンクルの花嫁』岩井俊二監督が「ウシジマくん」を映像化希望?! 漫画家・真鍋昌平とのスペシャルトークショー実施


9月7日(水)、東京・渋谷区にて、『リップヴァンウィンクルの花嫁』Blu-ray&DVD発売を記念して、本作のメガホンを取った岩井俊二監督と、大ヒットコミック「闇金ウシジマくん」の作者、漫画家の真鍋昌平氏によるスペシャル対談が行われた。


独特の柔らかな映像美や不思議な世界観が特徴の岩井俊二と、「闇金ウシジマくん」で底辺へと堕ちていく人間の閉塞感を描写する真鍋氏。作風は異なる二人の大物クリエイターだが、実は、脚本家で映画監督の北川悦吏子を介して意気投合、お互いにリスペクトし合う関係だということが明かされた。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』は、若い女性が、日常の中で「ありえなそうだけど、現実にはそんなこともある」事件や不条理とぶつかり合いながら成長していく物語だ。2人は、本作で、黒木華が演じている主人公・皆川七海が体現しているメッセージについても言及した。


真鍋は「七海は主体性がない性格と環境的な状況で、綾野剛さん演じるなんでも屋の安室に巻き込まれ、良くない方向にどんどん行ってしまう。お父さんの教育の一環で彼女にはモノを言わなかった上に母親は天然で、場の空気が読めない人だったから、そこでバランスを取っていたと思うんです」と分析し、さらに「そのまま世間に出て行ってしまうけれど、武器がないから生きていけないわけですよね。だから、合わせることしかできなくて、翻弄されて、流されていく。それは誰にでも起こり得ることで、彼女が特別な子だからではないんですよね」と指摘。


監督の岩井は「なぜ七海は、あそこまで主体性がないのか、観ていてイライラするとよく言われます(笑)」と明かす。「彼女の場合も社会に出て引きずられてしまうけれど、人生のレールで重要なポイントに差し掛かっても、たとえば周りが就職するから自分もするみたいな、よく考えなかったりして決めてしまうことってあると思う。それは大企業の社長や会長であっても、自己判断に疲れていると、霊媒師に頼るとか、そういう話ってあるじゃないですか。だから、七海に限らず、そういう弱さは誰でも持っていると思う。誰に起こっても、不思議なことではないんです」と本作の持つ普遍性を語った。


また、岩井監督は、「闇金ウシジマくん」の大ファンだという。作者である真鍋氏の目の前で「まるで奇跡のような作品」と賞賛の言葉を述べると、真鍋氏も大感動! 岩井監督はさらに「ウシジマくんのエピソードの中には撮ってみたいものもある。ワンカットごとに丁寧に映像化してみたいですね」とラブコールを送り、それを受けた真鍋氏は「サングラスの下は泣いていますよ(笑)」と笑顔を見せた。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』のBlu-ray&DVD発売中!
・プレミアムボックス/13,000円(本体+税)
<劇場公開版に加えて serial edition、メイキングドキュメンタリー「リップヴァンウィンクルの日々」を収録した豪華4枚組の豪華版>
・セル BD/4,700円(本体+税)
・セル DVD/3,800円(本体+税)
全アイテム 発売元・販売元:ポニーキャニオン

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