衝撃スリラー『ミュージアム』の造形を担当した造形アーティスト・百武朋が明かすこだわりとは?


大友啓史監督×小栗旬主演の最強タッグが仕掛ける衝撃スリラー『ミュージアム』が大ヒット公開中だ。


雨の日に起きる連続猟奇殺人事件。見つけられることを前提としたかのような死体。そして犯行現場に必ず残される謎のメモ。——犯人は通称・カエル男(妻夫木聡)。男は自らをアーティストと呼び、ターゲットにふさわしい"判決"を演出、私刑をくだしていく。男を追う刑事・沢村(小栗旬)は、犯人を追うはずが、翻弄されいくうち、逆に絶望的な状況に追い詰められて行き...。

タイトルとなっている『ミュージアム』とは、カエル男が起こす猟奇的な殺人事件によって生みだされる死体による造形物の集合体の意味だ。大友監督は、それを芸術的に見せながら、被害者の人生や感情、背景などを考えたうえで造型し、造形チームは、"作品"となった被害者の「活きた感情」を想像できるよう工夫したという。


たとえば、"私刑"のひとつ「ドッグフードの刑」では、被害者が犬から逃れようとしていた痕跡などがとりいれられている。また、「針千本飲ますの刑」では、両手を後ろで縛られ身動きが取れない状態にされた被害者が、口を大きく開かされ、大量の釘1本1本を体内へと投入された生きたまま拘束して1本ずつ針を口に突き刺し、窒息死したと想定。針はミシン針や手芸針、絨毯用など、インパクトがあるものを中心に選び、実際に千本を用意したというこだわりようだ。


本作で、そんな造形デザインや特殊メイクを担当したのは、『CASSHERN』(04)、『妖怪大戦争』(05)、『20世紀少年』(09)、『寄生獣』(14、15)、など様々な作品でキャラクター造形を担当してきた特殊造形アーティストの百武朋だ。

百武は、本作での仕事について、「まず台本をもとに、大友啓史監督とメインスタッフでカエル男のイメージを話し合いました。そこが決まれば現場の死体も決まるだろうと。監督はイメージを固定せず、様々なヒントをスタッフに投げてきたので、霧島(カエル男)の生い立ち、職歴や性格など想像しながら妻夫木(聡)さんと外観を固めていきました」と振り返る。

さらに、「霧島は自分で精巧なダミーな人形を作っています。特殊メイクの仕事をした経験があるかもしれないと、妻夫木さんは役作りのため、うちのスタジオで彫刻やメイクの練習もしました。カエル男のマスクをかぶると、視界は狭いし呼吸も楽ではありません。それは太陽を避けるためと、自分に"苦"を科すため霧島があえてそうしたのかもと考えながら造形しました。素顔のメイクで心がけてきたのは、どこか超越した清さ。ただ嫌悪感を与えるのではなく、理由があってこんな姿になったという部分ですね。まったくの別人ではなく、妻夫木さんらしさを生かすことも意識しています。5人の"作品"や両親など、死体はシチュエーションごとに霧島の考えを意識して形にしました」とこだわりを明かしている。


こだわり抜かれた造形の数々は、カエル男が生み出す不気味な世界観を強調する。まだ映画を観ていない人はもちろん、観た人はストーリーだけでなく"造形"にも注目するために劇場へ足へ運んでみるべし!

映画『ミュージアム』は、2016年11月12日(土)より大ヒット公開中!


© 巴亮介/講談社 © 2016映画「ミュージアム」製作委員会

■映画『ミュージアム』公式サイト
www.museum-movie.jp
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