米人気シットコム『ロザンヌ』主演女優が人種差別ツイート、ABCは番組打ち切りを決定


波乱の展開だ。米ABCの人気リバイバルシリーズ『Roseanne(ロザンヌ)』(原題)が、主演女優ロザンヌ・バーの人種差別的ツイートを受けて打ち切りとなることが決まった。


ABCエンターテインメントのチャニング・ダンジー社長が5月29日、この電撃的な決定を次のように発表した。

「ロザンヌのTwitterでの発言は非常に不快で嫌悪すべきものであり、当社の価値観と相いれません。したがいまして、ロザンヌの番組を打ち切ることを決定いたしました」

きっかけとなったのは、バーが29日未明に投稿したツイートだ。イラン生まれのアフリカ系米国人であり、オバマ前政権では上級顧問を務めたバレリー・ジャレット氏に関して、「ムスリム同胞団と『猿の惑星』の間にできた赤ちゃん=VJ(ジャレット氏のイニシャル)」とツイート。バーはこの人種差別的なツイートを投稿直後に削除し、「悪い冗談」だったとする謝罪のツイートを投稿した。

「バレリー・ジャレット氏とアメリカ国民の皆様に謝罪いたします。ジャレット氏の政治観と容姿に関して悪い冗談を述べてしまい、誠に申し訳ございません。認識不足でした。お許しください。不謹慎な冗談でした」

しかし、これは「冗談」では済まされなかった。『Roseanne』のプロデューサー、ワンダ・サイクス氏は、バーの発言に抗議してこのシットコムの製作から離れると表明した。

「『Roseanne』には戻りません」

『Roseanne』の共演者サラ・ギルバートもTwitterでコメントを発表。バーの発言には「嫌悪を感じています。私たちキャストやスタッフをはじめとする番組関係者の見解を表した発言ではありません」と述べた。

「バレリー・ジャレット氏などに関するロザンヌの最近の発言には嫌悪を感じています。私たちキャストやスタッフをはじめとする番組関係者の見解を表した発言ではありません。ロザンヌの言動には、控えめに言っても失望しました」

波紋は大きく広がっていた。バーの発言はSNSで猛反発を呼び、ABCにはバーの降板や『Roseanne』の打ち切りを求める声が多数寄せられた。程なくABCは電撃的決定を下すに至ったというわけだ。

1988~1997年の放送を経て今年リバイバルした『Roseanne』は高視聴率をマークし、シーズン11の製作に向けて順風満帆と見られていた。ABCは今秋、番組表の見直しを迫られることになりそうだ。

■参照リンク
http://www.moviefone.com/

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