なぜ私がオネスト・カンパニーを始めたのか(ジェシカ・アルバ)

母親になることは最も奥深くて人生を変える経験でした。私は決して世界を以前と同じようには見ないでしょう。子供を持つことで、私は赤ちゃんの周りにある危険やリスクをさらに意識するようになりました。それはまるで、強盗から身を守るとっさの本能のようでした。

何十年にも渡って親達は、カーシートや子供用ゲート、コンセントのカバーなどを使って子供達の周りの危険を減らそうと予防策を取ってきました。しかし今の時代には、ほとんどの親が気付かない、目に見えなリスクがあるのです。それは家や子供達のために買う日用品からのリスクです。

私が娘のオーナーを妊娠していた時、クリストファー・ガヴィガンが書いた「Healthy Child Healthy World: Creating a Cleaner, Greener, Safer Home(健康な子供、健康な社会:よりきれいで環境にやさしく、安全な家庭を作る)」を読みました。この本は、製品に含まれる有害な化学物質と、その物質と病気との関連性について教えてくれる手引書でした。現行の化学物質規制制度はひどいもので、私たち消費者を守るようには機能していないということを知 りました。製造業者は、怪しくてテストもしていない有害物質の使用を許されており、ベビーシャンプーやおむつ、家庭用洗剤のような日用品を簡単に使っていたのです。

新しい親がやるように、私は赤ちゃんのための製品を探すのに何時間も費やしました。サイトからサイトへジャンプしてオンラインで商品を買ったり、目的の商品を見つけようと1つの店から他の店へ走り回ったりするのに、さらに時間を使いました。私は多くのお金を払って、茶色のパッケージに入っている商品や自然の模様が載った商品を買いましたが、家に帰って自分がついさっき買った茶色のおむつには相変わらず、私が避けようとしている原料が使われていることを知るのでした。そして実際に安全な数少ない商品は、自分が希望するほどには機能しないように思いました。食器はきれいにならず、コンディショナーは娘の髪のもつれを解かず、おむつは漏れ続けたのです。私は完全にイライラし、妥協するのにうんざりしていました。

私は考えました。「もし生活に必要なすべてのものを一度に買える会社があったらいいわね..おむつや洗剤、おふろの商品まで一度に..安全で環境に優しくて、手頃で効果的だと信頼出来て、それでいてデザインも素敵で玄関まで配達してもらえるの。(私が夢を見る人ってことは分かっている。)こんな手段があったら、私や多くの親はどんなに楽になるでしょう!私には、切実にこんな会社が必要でした。だからそれを設立することにしたのです。
しかし、夢を持つことは簡単な部分です。それを実現するのは全く別の話です。どのようなビジネスアイデアも、実現させるのが難しいのです。私は専門家の助けを借りることにしました。

・クリストファー・ガヴィガン。私の共同創設者兼チーフ・プロダクト・オフィサーで、全国的に認められた環境衛生の専門家です。前述した本の著者でもあります。同じ名前を持つ非営利団体の元専務兼最高経営責任者で、Green Product Innovation Instituteのチーフアドバイザーでもあります。

・ブライアン・リー。電子商取引イノベーターでShoeDazzle創設者です。LegalZoomの共同創設者でもあります。元弁護士で、今は私達の最高責任者です。

・シーン・ケイン。電子商取引のベテランで、PriceGrabber.comの元幹部です。事業運営や開発の専門家です。彼が私達の最高執行責任者です。

彼らに私の夢を話した時、彼らはそれぞれどのように参加して専門分野を活かすことが出来るのかを、個人的に考えてくれました。そして、参入できる市場のすき間があるという意見に達しました。しかし、結局は彼ら自身が親であり、自分たちの家族のためにもこのような会社が欲しかったのです。

そういう訳で、私達は額を集めて相談し、夢を見始めたのです。私達は基本理念を考え、ブランドが進む方向、育成したい文化、まだ欲しいかどうか分からないけどすべての親が必要とするサービスを考えました。私達は現在入手可能な広範囲の製品を試し、最高の製剤専門家と市場のベテランに連絡して、現在存在する製品をどのように改良できるかを考えました。パッケージに対して材料、形、サイズ、色などすべての違うオプションを調べました。今では私は考えられないほどパッケージやラベルに詳しくなりました。これが起業家であることの最初の段階です。すべての情報を使い果たし、計画が進展したりフィードバックが来たら向きを変えたり、この世界に必要であると信じる解決策を考案したり...。

そして、キッチンに4人の料理人がいるように、私達はたくさんの、尊敬に値する意見の相違がありました。例えば、透明のボトルにするという意見に積極的でない人たちもいました。しかし私は母親として、ボトルにどれだけ商品が残っているかを知るのは、とても重要なことだと感じました(バスタイムの途中で突然買いに走ることはもうない)。また、会社として透明性があるというオネスト・カンパニーの精神を書いたパッケージを作るというアイデアがとても気に入りま した。

私達が作りたかったものを正確に決定した後、問題のない安全記録を持つ最高の製造パートナーを注意深く選びました。私達が作りたかった特別な商品を細かく作れる能力があるだけでなく、向上とより良い世界を作るというビジョンを共有する製造者を探しました。私達はオペレーションチームを見つけ、在庫を管理するフルフィルメントチームと配送チームを見つけました。またwebプレゼンスやカスタマーサービス・インターフェース、物流、受注をすっきり管理するための強固で安定したソフトウェアプラットフォームを作成することができる技術チームも必要でした。そしてそれはビジネスの発展に伴って拡張して進歩出来るも のでなければなりませんでした。そしてもちろん、注文を管理し、世界に通用する辛抱強く親切なカスタマーサービスチームも必要でした。

みんなと共に、オネスト・カンパニーを設立しました。無害で自然に優しく、かわいい商品をお客様に合わせたパッケージにして玄関先へ届ける、月々のサービ スを提供しています。1月17日に立ち上がり、おむつ、おしりふき、ベビー用おふろ商品、ベビー用スキンケア商品、家庭用洗剤など全国の親達が毎日使う商品を取り揃えています。

ビジネスはどのようになるでしょうか?私もはっきり分かりません。しかし、私達は夢を見る人々です。私達がHonest.com で共有している基本理念、情熱、信条が「世界を変える」助けとなる善意の基礎を築けるかは分かりません。子供達がもっと良い物を受けるにふさわしいという純粋な意図と強い信念を、どのようにビジネスと文化の革命へと変えて行くことが出来るのでしょうか?また10年後に聞いて下さい。その時には指針をご提供できることと思います。

私が大好きな歴史上の人物の中に、エレノア・ルーズベルトがいます。彼女の忍耐強さはいつも私にインスピレーションを与えています。彼女はこう言いまし た。「自分が出来ないと思うことをやらなければならない。」と。私はその言葉を胸に生きています。人々は、このようなビジネスは私には始められないと言いました。彼らは、私がそんなに高い目標を設定することが出来ないと言いました。彼らは、私が提案しているものは何もやることが出来ないと言いました。最初は、彼らが正しいかもしれないと思いました。これからはそう思いません。

Honest.comと共に、私達は人々が出来ないと思っていることをやり遂げます。そしてそれに向かう鍵は、この旅の一過程として、正直に親であるお客様と接することです。家族のために作ったブランドは、実際に家族の言葉に耳を傾けなければならないというのは、とても理に叶ったことです。しかし、それをも超えて行きます。一日の終わりに、私達は一緒に物事を良くすることが出来ると信じています。それがおむつであれ、ビジネスであれ、家族を養うこと、家、 洗剤、人との関係を保つこと、バスタイムであれなんであれ、私達はこの世界を素晴らしい所にするために、みんなで共に進んで行かなければなりません。オネスト・カンパニーはそれを始めるのにふさわしい場所かもしれません。
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